第4話 えろ回 透け眼鏡

腕に大量の切り傷を負った青年。

名を翔と呼ぶ。

翔は落胆していた。

あまりにも戦いのセンスがなさすぎることに対して。


「ステータスは高くなってるのに…」


未だにゴブリンとはヒヤヒヤの戦いが続く。

魔法を使えば一発だが、武術や接近戦になると怖気づいて身体が鈍くなる。

経験が足りないのだろうが、正直しんどすぎる。

重い足取りでボロっちい我が家へと足を踏み入れ、回復魔法で傷を治す。

時計は昼の11時を指す。

普通なら学校に通っているが、俺は不登校中だ。

しかし、、、

俺は鏡で自分の顔を確認する。


「イケメンすぎる…」


あまりの変わりように少し恐怖すら感じる。

この顔で学校に行けば、まず間違いなくモテるだろう。

よし!行こう!学校に!!

俺は風呂に入り、身体を整え、半年ぶりの制服を身に纏って高校へと向かった。


昼休みのチャイムが鳴る。

廊下をドキドキしながら歩いていると、学生たちが廊下にわらわらと出てき始める。

それと同時に胸の鼓動が跳ね上がり、心臓が痛くなる。

皆こちらを見てひそひそ何かを話している。

もしかして俺、不細工のままか?

そうなのか?

どうなんだ?

そんな不安な思いで俺は自分のクラスに入る。

そして自分の席に座る。

いや、当たり前のことをしているだけだ。

ちょっと学校を休んでいて、ちょっと遅れてきただけだ。

何も悪いことはしていないはずだ!

なのに!

なのになぜこんなに静まり返っている!!


「佐藤君?じゃないよね…」


「あ、いや、佐藤だけど…」


小さな声で話しかけてきたのはクラス委員の加藤理央さんだ。

加藤さんは俺の返答に驚き、目を丸くした。

まぁ目も丸くなるだろう。

チビデブが一転して、俳優顔負けのイケメンフェイスになったのだから。


「そ、そうなんだ!?元気だった?」


「あぁ、うん、元気、、だった」


どもってしまった。

いかんいかん。

しかし加藤さんはいつ見ても綺麗で、、胸が大きい。

いやおっぱいでっか!

前よりでかくなってるんじゃねえか!!?

無茶苦茶漫画サイズにでかいわけでもなく丁度いい大きさだ。

自然と視線が顔から下に落ちてしまうが、そこらへんは何とかしよう。


「え?翔君?久しぶり。すごい変わったね」


「あ、そうかな…てか、久しぶり…」


すると次は加藤さんの後ろから顔をひょこっと出し、声をかけてきたのは

齋藤 明愛(めいあ)さんである。

いつもは静かで笑顔が素敵なポニーテールの貧乳美少女。

眼が真ん丸で俺と一番仲の良かった女性だ。

と言っても、俺の遊びの誘いは全て断られているのだが。

しかしこう、久しぶりに女性をまじかで見ていると、こみ上げてくるものがある。

あ~明愛さんが可愛すぎる。

付き合いてえ。

マジで付き合いてえ。


「何か困ったことがあったら言ってね」


加藤さんはそう言うと二人一緒にクラスを抜けて行った。


『あ~なんかしてえ!いじわるしたい!!』


そんな思いにふけって数分、俺は未だに痛い視線を浴びながらあることを思いつき、トイレへと向かった。


『人の服が透けて見える透け眼鏡』


魔法のポーチから眼鏡を取り出す。

一見普通の眼鏡に見えるが、、、

そう疑問に思いつつも俺はトイレを出て眼鏡をかける。


「おぉ!!」


すると何ということだ!

学生の服が透けているではないか!!

そこには一人の女学生。

名を島尾 かのん。

風紀委員でクラスの人気者。

清楚系でショートカットの彼女の笑みはまさに天使。

そんな幼い容姿をしているかのんが以外にも黒色の下着を身に付けている。

そして眼鏡の度を眼鏡の側面の部分で回していくと、下着の更に内側が露になる。


これが島尾かのんの姿。

つるんとした白い肌を沿っていくと、下半身部分は毛の処理が甘い。

意外に毛が濃いんだな…

しかも以外に胸もでかい…

俺はニヤリとしてそのまま教室に向かう。

クラスメイトの裸の姿が丸見えの状態に息が詰まる中、その中には加藤さんと

明愛さんの姿もある。

机でギリギリ見えないため、距離を詰めていく。


「か、加藤さん…ちょっと良い?」


「うん?なに?」


笑みを浮かべてこちらを伺う加藤さん。

胸がプルっと揺れ、全身が俺の目の前に現れる。


「つ、次の授業ってなにかな、、、」


「次は国語だよ」


「あ、そうなんだ。ありがとう」


この間10秒。

目線はもちろん交わすことなく、俺は惜しみながら視線を明愛さんにロックオンする。


「明愛さん、改めて久しぶり」


「え?何?w」


明愛さんがクスクスと笑う。

少し小馬鹿にしたように笑う彼女だが、俺はそんな明愛さんの身体を今、目の前で丸裸になっている姿を見ている。

細く肉のない体は白く、少し膨らみのあるい胸にはピンク色の宝石が輝いている。

それでいて下半身のあそこはブラックホールの様に黒く、処理のなされていないジャングルに自然と笑みがこぼれる。


「あ、いや、久しぶりに話したいと思って…」


「あーそうなんだ」


相変わらず冷たい態度の明愛さん。

しかし俺はこの子の恥ずかしい姿を見ることが出来ている。

それだけでも優越感に浸れ、胸が張り裂けそうになる。

下着姿にシフトチェンジすると、ピンク下着だ。

しかし明愛さんが前かがみになると小さい胸から宝石が現れる。

これもまたよしだ。

俺と話しているとき、目を見てはくれるがあまり俺に興味がなさそうだ。

いや、この子は誰に対してもこんな感じである。

そんな子の姿を…

それだけでメシウマだ。

俺はその後、たわいもない話を頑張って長続きさせ、計5分間脳裏に焼き付けてその場を去った。


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