進行×信仰×面食い(フェイスハンター)


彼は如何にもイケメンらしく振る舞っていて、

町往くマドンナやマダムやready(るぇでぃ)は彼に目を釘付けにしていた。

ふふふ、いいだろう。(自慢げ)


結局女将さんはとても良い人で、

顔の良い(重要)彼はともかく私にまで優しくエッグトーストをくれた。

どうやら言葉も通じるし、ご飯もそこまでは変わらないらしい。

ただ、まだ現代的ではないようだった。なぜ日本語が通じるのだ。


彼は身元不明の私を出汁にして一番近い泊まれそうな所に保護してもらったという訳だ。


私は新入りバイトとして、買い出しの荷運び役兼ご挨拶に向かっていた。

一日の支度は既に済んでいたからだ。(そもそも起きた時点で昼ではあったが)

当然と言うべきか、私にはチートも何もなかった。ただのしなびた成人男性だ。

顔に多少の自信はあったが(化粧の趣味もあったが)彼には敵わない。

筋トレだってしてる。(何)

でも彼に敵おうはずもないのだ、顔は良いし身体は引き締まってるし顔は良いし服のセンスだっていいし性根が優しいのが透けて見える。

まるで俺の……なんだったっけ?伴侶?は居るはずもない。嫁か?


嫁?「はっはっはっは」(スパーン)


「はぅわ!」


嫁?「気合入れろよ、折角拾ってもらったんだからよ」


母?「そうね、これから二人とも頑張ってもらわないと!…でも今日は本当にご挨拶するだけよ?」


嫁ではない「そりゃ悪いですよ、在庫が残り少ないんでしょう?」


母っぽい「あらやだ、また心を読んだのね?もう…」


嫁であってほしい「すいませんね、癖になってるもんで」


顔も体も貧相な俺「…」


…俺はなんでここに居るんだろう…?



女将さん「ほら、着いたわよ…おーい!八百屋さーん!」


遠め超絶腹筋付き美少女褐色肌イケメン「あいよー!今日は連れが…天使様!?」




…!?



私のセンサーに八百屋さんが!?

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