第17話
インコの点点は、動物病院に行った日から数日で元気になった。病院に行って診察をしてもらったのだが、見知らぬ診察室に点点は興奮して、バタバタと跳びまわった。獣医が「元気じゃないか」というので、私は「さっきまですごく体調が悪そうだったんです」と答えた。獣医は、診察室の一番高いところにとまった点点をやっとのことでつかまえて、指で下腹を押してみたが、「特に卵らしい、丸いものは入っていないみたいだけど」と言った。私が「えさを食べながら、激しく首を前後に振って、吐き戻しをするんです」と言うと、獣医は「それは発情しているんじゃないか」と言った。結局、点点の病名は「過発情」ということで、ビタミン剤のネクトンを飲ませてい様子を見ることにした。動物病院に行く際に置いていったガサコは、精神的なショックを受けたのか、一週間ほどえさを食べないので往生した。ケージの保温が足りないのだろうかと思って保温したら、発情してしまった。
ガサオも卵詰まりになったのだろうかと危惧したら、やっとえさを食べ始めた。そして翌日、ごそっと羽根が抜けているのを見つけた。毎年、春先から五月の連休明けまではこんな感じで気が抜けない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます