仕組みについて1



真っ暗な空間


しかし目先には小さな青い星がポツリ…


やがて太陽らしき光輝く星が…


紅と黄金の二つの月が


そして星々が、天野川が……


「いやグラフィック綺麗すぎるだろ」


驚くしかなかった

俺はゲームが好きだよ?

特に育成シミュレーションとか生活するとか農園とかみたいなやつ。


でも大抵リアル育成シミュレーションゲームってリアルに熱注ぐから解像度ガビゴビなのよ


でもこれはどうだ?

最先端の頂点を獲るが如しグラフィック


Y「『未来のシ〇ンムーってどうなるんだろう…』その答えがこれ、らしい」


I「あー、じゃあもうとんでもねぇとこまで来ちゃったんだゲームって…」


Y「親父もおんなじこと言ってた」


 ふーん…


I「説明は?」


Y「あ、おう。グラフィックに見惚れてた」


I「これ、そっくりそのまま…」


Y「多分…立体をコピペした感じなのかな。んでそこからオリジナル要素付け加えた感じの…地球と別の惑星をそっくりのまま交換した感…じ?…俺もよくわからん」


 いやでもそういうことで合ってると思う。


 変にオリジナルにしても時間かかるし、見本となる銀河、星雲は宇宙にごまんとある。

 星に著作権はないし、楽々。


Y「うっわ…導入の難しいAIが入っているお陰で惑星は《ただの球体》にならずに済んでるし…これは完全に…『遊びの歴史の一部にケリをツケにきたー』って宣言、かな?」


 Yは木星に近づいて、人差し指を突っ込んでいる。


 これ、Yの様子を見るかんじ、実際に見るのもYは初めてなんだね。


I「それで、俺達創造神(笑)はどんな世界をハジメに創りあげるのかなー?」


Y「それはもちろん…っファンっっタジー…さっ★

内容としては…


〔一定のイベントフラグを立てていって途中経過を主人公視点へと変更させて主人公の物語を見ていく〕


そんな感じのゲームをっ…俺達二人でやろうぜってかーんじ。」


I「〔二主人公か?〕」


Y「いやいや、何人か創ろうよ。

 まぁ主人公は自然発生・・・・・・・・だから」


 …ん?


I「もう設定を創ってる感じ?」


Y「おう、ある程度は…あと 26%位で地球にも多種族がわんさか出来るよ。」


I「マルチタスクっ!!なんか目ぇ瞑ってると思ったら…」


Y「Iも目ぇ瞑れば地球の設定弄くれる」



 目を閉じてみる


『デジタル』


・惑星の状態 『良好』

・種族割合 『表示する』

・加速状況『1年/s』

・情勢『おまかせ』

・有力国『表示する』


I「おぉ、地球のステータスだ」


 ここまで楽なAR操作は初めてだ


 なぞる指にカーソルが着いていくのではなく、指がカーソルと同じ滑らかな動きをしている


Y「ん、メモが来た…

 えー…「使用者の心理を分析して動くからミスが少ないですよ」…らしい。」


 はぁえー、つまりこういう?立体の…拡張世界で二本指で『拡大する』動作があったとするじゃん?親指と人差し指とかで…

 でも『メニュー画面を開く』動作と被っててメニュー画面を開いちゃったりする。


 そんなときに、使用者の思考を読み解くのか。



I「…そういうのはBluetoothにも応用が…というかそういう科学力はBluetoothとかコンタクトに使ってよ」


Y「ん『…確かに』だってさ」


I「時々チャットを見せてくるけどYパパは俺達を監視してんの?」


Y「『リアルタイムで確認するのがデータ収集に最適だからね。ちなみに君の親父さんも見ているよ』

 だってさ…w」



通知『見てるよー』


I「………Y、俺の記憶1分くらい消して」


Y「おっけー」




 首筋にバチッと音がして

 俺の視界は暗転した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

学生ですが異世界の『能力・魔法・概念』の管理を担当することになりました 水属性氷魔法部門 @dennsyokouzi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ