学生ですが異世界の『能力・魔法・概念』の管理を担当することになりました

水属性氷魔法部門

はじまりはじまり


 初めまして

 Iって言います

 よろしく


 よろしく見ていってね



 △△△



 さて、今日高校の友達と飯食ってきた帰りにですね、電車で音沙汰がなかったというかそこまで自分から遊びに誘うことはなかったくらいの友人、Yさんから一通のメールが送られてきました。


 Y『I今暇してたりとかしてない?』


(………?)


 いきなりそっちからの返信は初めてだよね多分。

 それくらいには珍しくて驚いたことだったから何かあったのかなとすぐに返信してみる。


 I『丁度暇してる』


 Y『バイトしない?』


「バイト…?」


 つい小さく口から言葉が出てしまう


 眉間にシワをよせてしまったが、飲食店のバイトを辞めたし丁度いいかもとは思った。

 ただすこし…あー、Yは最近体をさ、特に上腕鍛えてこんでいるのをサイトに投稿するから気がかりみたいなものはあったけど。


『引っ越し業みたいな奴?』


 もしそうだったら、流石に難しい。暇潰し程度の筋トレ程度しかしていない者に移送系のバイトは要注意ってよく聞く。


 だけどそんな俺の予想は杞憂だった。


 Y『違う』


 Y『まぁとりあえず後日来て』


 頭の中は疑問でパンパンだったけどさっき言ったように普通に暇だし、Yは中学当時堅物だったので判断力と知能はある。


 不安要素を考えないまま


 俺は久しぶりにYと再開した


 I「うぃ」


 Y「あーお久しぶり。取り敢えず入っちゃって。」


 Yは気さくに出迎えてくれた。


 取り敢えず俺は本題を聞く


 Y「部屋はこっち」


 I「結局のところ昨日のアレはなんだったん?」


 Y「バイト。というか仕事やね」


 I「仕事?」


 Y「異世界の管。あ、そこの部屋そこの部屋」


 I「ゲームの話?」


 そうとなれば話は変わるし、俺の目の色も変わる。

 ゲーム関連の仕事は人気なのだ。

 ニーズは全世帯にあるし、全てが揃ってるメタバースだから楽しさが潰えない。


「そうそう。父さんから手伝ってくれってさ」


 部屋の中の球体にはバランスボール程の球体型ホログラム。


 マジだった

 I「とりま説明」


 Y「乗ると思った」


 ネタバレを教えようとする愉悦民みたいなテンションで説明を始めた。


 Y「説明するわ。

 異世界のシミュレーションゲーム、まぁ取り敢えず俺達のやることは試験運用とデバッグ報告。やりこんで楽しみつつ、いろんな可能性やら何やらを見つけようぜってこと。

 色んなギミックあるからそれについては順次説明していくからとりあえず始めよ。」


 りょーかい

 そんじゃ、いくよ。


 球体に手をあてた


 金属のようなヒンヤリとした冷たさを持つ球体は、触れた俺の手を形状変化で包み込む。


 その瞬間、俺の視界は暗転した

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