二投目 フォロワーの数に一喜一憂し過ぎる
「とび、ら、が、ひら、か、無い!」
ルナは入って来た扉が閉じると同時に殴って叩いて押して引いて何とか開けようとするが開かずに。
チャリーン
チャリーン
ようやく目覚めたドガートは服を全て脱ぎ払い、シャワーを浴びると身体も拭かずに全裸のままで日課の筋トレを始めた。
チャリーン
チャリーン
チャリーン
「そういう事ですか……さて、どうした物か」
部屋の探索を終えたディアは気付いた。
部屋の中央に置かれたタブレットとボタンの存在に。
「しかし、今時ボタンって。何時代だよ」
タブレット端末を起動すると五秒程度のオープニングが流れてアイコンが並ぶ。
オープニングには——
『
チャリーン
「有り難い。どこかの誰かが俺をフォローしてくれて、投資をしてくれている」
ディアのタブレットには——
【名前:ディア 年齢:16才】
【身長:172センチ】
【所持コイン:1010C】
【フォロワー:5】
個人データと所持コイン、フォロワーの数が表記されており。
チャリーン
【所持コイン:1210c】と、検証している間にもコインが増える。
「投げ銭額は10C単位か? 10Cの価値は——」
【武器】——解放1000C
【防具】——解放500C
【食糧】——解放10C
【物品】——解放10C
「腹が減るって事はまずは食糧だな——」
【食糧】
【リンゴ】——解放10C
【パン】——解放10C
【飲み水】——解放10C
【スープ】——解放10C
「品目これだけかよ! しかも10Cで解放しろと!? この調子だと武器まで遠いな……でも、一週間後には間違い無く始まる。やるしか無いか……」
チャチャチャチャリーーーン
【所持コイン:5820C】
【フォロワー:82↑】
「キタ! 見てるんだな……いいえ、見られているのですね! 僕が一番にこのチュートリアルを抜けます! どうか皆様、僕に力を与えて下さい!!」
チャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャリーン
【所持コイン:28,450C】
【フォロワー:102】
「よし! これで防具も武器も解放!」
【武器】
【金属の剣】——解放10,000C
【木剣】——解放5,000C
【石】——解放100C
【防具】
【金属の鎧セット】——解放80,000C
【金属の鎧(頭部)】——解放40,000C
【金属の鎧(胴体部)】——解放50,000C
【金属の鎧(両腕部)】——解放30,000C
【金属の鎧(両脚部)】——解放30,000C
【皮の鎧セット】——解放50,000C
【皮の鎧(頭部)】——解放20,000C
【皮の鎧(胴体部)】——解放25,000C
【皮の鎧(両腕部)】——解放15,000C
【皮の鎧(両脚部)】——解放15,000C
「石って! 誰が買うんだよ! 防具高すぎだろ!」
【フォロワー:99↓】
「えっ!? ちょっと待って下さい! フォロワー様行かないで下さい!」
【フォロワー:97↓】
「……落ち着け僕。フォロワーの数に一喜一憂していても仕方ない。まずはこの一週間どうするか……だな」
【フォロワー:99↑】
「あ! ありがとうございます!」
【フォロワー:98↓】
「クソ! 何だよ! 知るかよ! どうしろって言うだよ!!」
【フォロワー:108↑】
「……何で?」
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