交流(3)

「どんくらい集まった?」


今日は2日目なため授業はまだ始まらず、オリエンテーション期間だ。


それが終わり一旦みんなで集まる。


メンツは先日のカラオケメンバーだ。


「そうだねぇ…まだ決まってない人も含めればクラスの半分以上は集まりそうかな…」


「中々集まったね、会場は押さえられそう?」


「うん、それは大丈夫。聞いてみたけど会場は取れるよ。」


「よし、じゃああとは時間だけかな?今日でもいいけど…せっかくだし土日にする?」


「あ、わりぃ。土日はどっちも忙しいから無理そうだ。」


「私は行けるよ」


「私も!」


上から浜崎、野倉、斉藤だ。


どうやら浜崎は土日に親戚のところに行くらしい。



予定を変える?と口にしようとしたが浜崎は別にいいらしい。


「なら土曜日でいいかな?」


「わかった!じゃあみんなに伝えとくね」


と斉藤はスマホを取り出し即座にメッセージを送ったらしく、自分のスマホの方にも通知がきた


確認してみると日時と場所がアナウンスされており、下には投票が開かれていた。


どうやらこれで参加人数を確認するつもりらしい。


自分は参加しない理由がないため即座に参加に票を入れる。その後に野倉と斉藤が投票した。


「一応期限決めてるんだよね?」


「もちろん、参加人数は早めに把握したいからねー」


「そりゃそうか、まあでも本格的に投票されるのはまぁ後になりそうだよね」


「うーん……あっ!坂田さん参加してくれるって!」


「へー、早いね…って坂田!?!」


思わず声を上げてしまった。それと同時に胸の鼓動が跳ね上がる。


坂田、そう坂田が参加するのだ。


まだ関わりを持たない自分には千載一遇のチャンスであり、これを逃すとおそらく関わらないで一年間を過ごすことになるだろう。


これを逃す手は絶対にない、死んでも行く。


せめて坂田の目を見て話せるようになりたい


決戦は土曜日、これまでになんとかせねば…


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る