〜本章#21〜

 残ったのは服装だけだ。ただし、どれも子供の着るサイズのままだった。白いワイシャツは男の体に耐えられずびりびりに破れた。スカートは短いサスペンダーのせいでお腹まで上がっていた。はち切れそうな下着と毛むくじゃらでがに股の脚が見えた。

 男は声に出さず泣きながら、脱げた靴を履こうとしていた。足は明らかに靴より大きくなっていた。男はこの現実を受け入れられないでいるのだと思った。

 髪の毛が抜け落ちていく。男が頭に手を置くと、その部分の毛がごっそりと抜け落ちた。それを見て、男が悲鳴を上げた。

 また異臭のする男が現れた。男は何の抵抗もできず、押し倒され、服を乱暴に剥ぎ取られていく。

 男がほとんど裸になった時、中年漢も服を脱いで男に自分の体を押し付け、口づけしようとしていた。

「誓いを立てる!」

 男が言った。

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