エピソード8【力と知識】

目の前が良く見えない...

さっき吹き飛ばされたせいだ...

目に血が入って片目が開かないもう片方の左目は見えるけど視界が悪い...

レイ...どこにいるの...わたしの愛しいオオカミは...

ドゴーン...ゴゴゴゴゴゴ...

そして音のなる方を見ると巨大な手に捕まったレイがいた。

「やめ...ろ...」

声すらまともに出ない...わたしは結局弱いままなのか...

『知識が欲しいか?』

えっ?

『愛する者を助ける知識が欲しいか?』

誰だこの声は...

『愛する者を助ける知識が欲しいか?』

愛する者を助ける知識...

欲しい...欲しいに決まってる!

わたしに知識を早くどうすればいい!?

『未来はどうなるか分からないその知識で自分の人生が破滅する

可能性もあるそれでも欲しいか?』

何だって良いよ!!

レイを助けられるなら、早くしてくれレイが危ない!!

『その覚悟、尊敬に値するではそなたに知識を与える』

そしてそこには先生と一緒に見た封印された書物があった。

ドクン

視界が段々見えてくるようになった。

ドクン

手足の感覚が戻っていく。

ドクン

血液が自然と消えて怪我が治った気がする。

ドクン

何だろこの感覚は。

『迷うなそなたには今までは使えなかったが

それを扱い方は知っているだろ?

まずはオオカミを握りしめている腕を

風で切断するんだ』

そう言われてわたしは自然と念じた。

フォンッ

シュパンッ

風の攻撃魔法?!わたしが!!

「レイ!!」

『今だ植物のツタを地面から伸ばして

オオカミを受け止めろ』

「おおおおおお!」

わたしは意識を地面に集中した。

バツッ

シュルルルルルル

そして植物のツタが出てきてレイを間一髪

受け止めた。

「レイ待ってて今回復させ...」

『そんな時間は無い』

ドンッドンッ

なんて事だ巨大な土人形が何体か迫ってる。

『今のそなたには少し体の負担が大きいが

仕方ない水が凍る瞬間を想像して

その先端を尖らせる』

わたしは想像した水が凍る瞬間

そしてそれを尖らせる!!

「はぁあああ」

シュュユユユユ

パンッパンッパンッ

ドンドンドンドンドン

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコ

そして土人形達は崩れていった。

「まだ敵はいるけど動きは国の前にいた

人形より動きが遅い、今のうちに!」

わたしはレイの傷を癒した。

ドンッドンッドンッ

動きが遅いとは言え速くしないと。

『光を放てそして射抜け』

光を放つ?

わたしはレイの治療を一旦やめて

光を集中させる眩しい輝きが集まっていき

そして...。

「放つ!!」

まるで矢のように飛んで行き

人形に縦一連に貫通していく。

バキン

ボロボロボロ

良しっ速くレイを治さないと。

『後は自分次第だ、だが忘れるなその

知識使い方を間違えたらそなたの人生は

破滅の道を歩むその知識で愛する者を幸せにでるかな?』

そう言って聴こえなくなった

それは良いんだけど。

「敵が多いんだよ!」

何とか一人で頑張るしか無いか!!


何だ俺は...体が動かない...少し動かすと...

いやそもそも動けない...

「レイ...しかっりして...」

あれ?

ネロだよな?良かった...ネロは無事だ...

ああ、何とか右目だけなら...

俺は右目を開けたそしたら...。

「こっちえ来るな!」

シュュユユユユユ

パンッパンッパンッ

ネロお前水の攻撃魔法を...

いやそんな事よりネロが危ない...

もういい...ネロだけならまだ助かるかも...

俺は良いから速く走って逃げろ...。

「レイ...しかっりして...レイ...」

ネロ...。

「早く起きてよ...一緒にあいつら全員...

倒して...城に戻ろ...」

ネロは泣いていたああ...

泣かせてしまった...俺が泣いていた時に...

俺を受け入れてくれた彼を...

性同一性障害だけど...

結局は雌は戦いには向いてないのか...。

『欲しいか...』

えっ?...誰だよ...。

『愛する人を護る力が欲しいか?』

何だ直接頭に声が聴こえる?

『愛する人を護る力が欲しいか?』

愛する人を護る力...

欲しいに決まってる...でも俺には...。

『欲しいならあたえてやる』

何...本当か?!...。

『だが、その力は自信の体を滅ぼすかも知れない

それでもあたえて欲しいか?』

もちろんだ!

ネロを護れるなら俺は何でも捧げる。

『迷いは無いなもう一度聞く

愛する人を護る力が欲しいか?』

ああ、欲しい!。

『その、決意に敬意にあたいする

なんじに力をあたえる!』

レミアさんに連れてこられた時の黒い刀が目の前に現れた

そして俺は力がみなぎって行く。

ドンッドンッドンッドンッ

「ああ、もう!しつこいんだよレイの為に

魔力温存しないと行けないのにお前らのせいで

余計な魔力使わないといけないじゃないか!」

シュュユユユユユ

「これでも...」

ボンッ

スバァアアアアアアン

ググググドンッ

シュタッ

「ネロ戦闘苦手なのによくここまでやったな」

「ああ、レイ!」

何だか前より体が軽い。

『力だ早速だが敵が来るいきなり実戦だが

まずは』

ググググ

バコン

「うわ!」

「レイ!今助ける!!」

「ネロ後ろ!」

「うわ!」

ドンッドンッドンッ

ネロは後ろから来た人形に何度殴らてるけど

防御魔法で身を守ってる。

クソっいくら力が強くなってもこれは

さすがにヤバい。

『焦るな灼熱の炎を使え』

えっ?炎だけど俺...。

『大丈夫だ使える簡単だ、熱くなれそして

闘志を相手に向けろ』

熱くなる闘志を...。

そして俺は段々体が熱くなった

だけど何故だろう凄く気分が良い...。

「はぁあああ!!」

ブオオオオオオオオオン

ボオオオオオオオオオオオオオ

炎を宿して体が燃えたそして土人形の拳を

破壊した。

「トドメだ!」

そして顔面に飛び蹴りをして。

バアアアン

砕いてやった。

「良し、ネロ今行く!!」

『電撃だそれで高速に動ける』

電撃?

『急げ時間がない雷の如く走れ』

「やってやるよ!」

そして俺は足に力を込めた

足に電流が宿った。

ビリビリリリリリ

ビュウンンンンン

そして俺は信じられない高速の速さで

走っていた。

「うぉぉおおおおお!」

まずはネロを何度も殴ってる腕に突進。

バアアアン

すぎに。

「何発も出もくれてやるよ」

シュバババババババババババババ

ドォーーーーン

何度も雷を纏った拳で破壊した。

「すごいよレイ!」

ネロ...無事で良かった。

『愛する人の顔を見て安心するのはまだ速い

一体づつ片付けるのも面倒だ

かなり消耗するがすぐに終わる』

ああ、こんな事ずっとやってたらキリがない。

『大地の力だ奴らも土や岩から出来てる

あいつらを砕いてやれ』

簡単なのかよそれ?

『やってみれば分かる大地を揺るがせ

自信の鼓動のように』

そう言われて極度の緊張から心臓がバクバク

鳴り出した。

ドクンッドクンッドクン

段々速くなる心臓の音。

ドクンドクンドクン

俺は拳を握る。

『今だやれ!』

「うぉぉおおおおお!」

ドンッ

バキバキバキバキバキ

バアーーーーーーーーーン

そして一瞬で土人形達は粉々なった。

一体を覗いて。

「あれだけ魔力がすごい強い

多分あれがモグラの野郎がいるな...」

「レイわたしが光の矢で援護するまた出てきた」

さっき倒した土人形がまた出てきた。

「良しそれなら頼む」

「任せて!」

ネロは弓矢を構える様に放った。

「行ってレイ!」

それを合図に走った。

ビュウンンンンン

『あれはすごい闇属性の反応だな

だがお前の呪いの力でかき消せる』

俺自信の呪いの力も強くなってるんだな?

『もちろんだ、だがまずは傀儡を操ってる

奴を探し出してから...』

呪いを解呪するんだな。

『そうだ、なんじは元から呪いの扱いに

慣れてる後はもう大丈夫だここからは

一人でやれ』

そう言って段々声が遠くなっていく。

『だが、忘れるなこれはお前の力だ

好きにしろ、しかし自分自信を滅ぼす

それも力だそのお前の力愛する人には

絶対に向けるな』

そう言って完全に聴こえなくなった。

なんだったんだいや今は目の前に集中だ。

段々近ずいて来た

あいつは土人形の中から出てきた

それなら!。

ビュウンンンンン

スパンッ

「出て来るまで壊す!」

ドトドドドドドドドドドドド

ドゴーーーーーーーン

バァーーーーーン

そしてもうかなりボロボロで

生きてるのか死んでるのか分からない状態で

俺はこいつを引きずり出した。

バギバキッボロ

胸ぐら付かんで引きずり出した時に

何個か骨が折れたなもうそんな姿になってまで

俺とネロを消そうとしたのか。

だけど...。

「お前の負けだ...」

そして俺は簡単な弱体化の呪いを

宿した拳を振りかざした。

バンンンッ

グシャア

頭を砕いて呪いをぶつけた。

ドドドドドド

土人形の傀儡が崩れていく

解呪が成功したんだな。

「レイ、早くこっちに!」

大きなツタの先に巨大な葉っぱの上に乗った

ネロが腕を伸ばして来た。

「ネロ助かった?」

そして俺は無我夢中で飛んでネロの腕に捕まった。

パシッ

「うおおお風よ吹き上げてくれ!」

ブオオオン

「うおおお!」

ドンッ

何とか間一髪切り抜けた。


俺達は下に降りて周りを見た。

「ごめんレイ」

「いや、あんだけ遠くからしかも

魔法も俺が気を失ってた時から使ってたのに

ましてや消耗が激しい魔法だろ?

そりょ疲れるよ?」

俺はネロを抱き上げてた。

「レイは大丈夫?」

「ああ、さすがに疲れたが普段から...

んっ?」

何だが遠くから大勢来るな。

「レイ、ジャック隊長だよ!」

「おっ、本当だっ...」

その時俺は急に視界が悪くなった。

「あれ、さっきまで...」

「レイ、だいじょ...ゴホゴホ...」

ネロも咳き込んでるああ、やっぱり

体力も魔力も使い果たした。

そして俺はネロが下敷きにならないように

せめて後ろに倒れた。


「うっ...うん...」

俺は目が覚めたそして窓を見てみるともう夜になっていた。

「おはようには暗すぎるね...」

「ああ、ネロお前起きてたのか」

「さっきね...」

ここはネロの部屋。

「実はわたしも気を失っていたんだけど

キミより先に気がついた時に医者に

頼んだんだ本来別々の部屋何だけど

幼なじみで一緒に戦ってくれた戦友だから

一緒の部屋に居させてって」

ネロお前...。

「お前そんな事して関係が晴れたら...」

そう言った瞬間俺の手を握った。

「ネロ?...」

ネロは俯いたまま話した。

「キミを失いかけたあんな無茶な作戦

考えるべきじゃなかった」

ネロ...。

「なあ、お前は勇敢だと思うだって王子で

ましてやまだ十三なのにあれだけの事が出来るんだ」

「でもレイ...」

俺はそのまま続けた。

「俺はなネロ、戦い行かないと行けないんだ

お前の護衛が主な役目だけど遅かれ早かれ

人手が不足になれば俺も戦いに行かされてた」

ネロは悪くない俺だって覚悟の上で行ったんだ。

「戦場で友達は作るなってよく聴くね」

「ああ、別れが辛くなるからな」

ましてや恋人なんて尚更。

「レイ、わたし達まだ恋人で良い?」

「ああ、良いよ」

俺はとっさにネロを抱き上げた。

「レイ?...」

「すまん俺が寂しくなった...」

震えが止まらない離したくない。

ネロを離したくない...。

「大丈夫だよわたしはここにいる...」

「ああ、分かってる...」

それでも俺はずっと抱きしめたまま眠りに着いた。

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