2話

周瑜がアーサーにメールの内容を説明する。

 周瑜の部屋は特殊な防音機能が施されているため、誰かに盗聴される恐れはなかった。

「アポロン様が私のためだけに……。ぐふふ」

「いや、僕にも来てるから」

「何故?」

「知らないよ。……それに、多分、僕達だけじゃない」

「どういうことだ」

「ここにマークがあるだろ」

「ああ」

「これは恐らくトランプ、僕のがクラブで、アーサーのがスペード」

「他にハートとダイヤがいる訳か。何故、私がハートではないのだ!」

「さあ、アポロン様には何かお考えがあるとは思うけど」

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