第132話 晨風(朝の風は はやぶさ)

朝の風は はやぶさ

北の森は ざわざわ

胸の中が ざわざわ 

どうして どうして

私を忘れてしまったの


山にあるは くぬぎ

沢にあるは すもも

胸のなかが くるる

どうして どうして

私を忘れてしまったの


山には にわうめ

沢には やまなし

胸には ぽっかり

どうして どうして

私を忘れてしまったの


【もとの詩】

鴥彼晨風、鬱彼北林。

未見君子、憂心欽欽。

如何如何、忘我實多。


山有苞櫟、隰有六駮。

未見君子、憂心靡樂。

如何如何、忘我實多。


山有苞棣、隰有樹檖。

未見君子、憂心如醉。

如何如何、忘我實多。


【ひとこと】

日本語にするなら「未見君子(帰ってこない、まだ会えない)」は余計と思ってカットした。


今回、山や沢の木はあるべきところにある意味に見えるんだけど……あってる?解説読めてないのであとで読みます。


※文法そうじゃないがいっぱいです。今更指摘する人もないかと思うけど、あってないことを承知でアクロバットしてるから参考にしてもダメだよ!注意。

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