第121話 鴇羽(ノガンの群れが コナラの木)

(「荒城の月」の曲で)


ノガンの群れが コナラの木

ことしもきびを 植えられぬ

王事はもろきことなくて

ああ蒼き空 蒼き空


ノガンの群れが ナツメの木

なぜにこきびも 植えられぬ

王事はもろきことなくて

ああ蒼き空 蒼き空


ノガンの群れが 桑畑

食うや食わずや 父と母

王事はもろきことなくて

ああ蒼き空 蒼き空


【もとの詩】

肅肅鴇羽、集于苞栩。

王事靡盬、不能蓺稷黍、父母何怙。

悠悠蒼天、曷其有所。


肅肅鴇翼、集于苞棘。

王事靡盬、不能蓺黍稷、父母何食。

悠悠蒼天、曷其有極。


肅肅鴇行、集于苞桑。

王事靡盬、不能蓺稻粱、父母何嘗。

悠悠蒼天、曷其有常。


【ひとこと】

えっと、この歌はパロディガン積みってことでいいのかな……?


「王事靡盬」は詩経でよく見る表現との解説を見た、いや見た覚えないけど……そうなのね?勉強します……。


「黍離」でも「悠悠蒼天」ってあったよね?(こっちはわかる)

知ってて作ってる?意図しなくても被りがちなフレーズなの?どっち?分からなかったからとりあえず意識して作ってみた。


ノガンについて

ここでは普通木に止まらない&群れない鳥が群れて木に止まる→異常事態って比喩らしい。知らないとなんのこっちゃだけど、聞くとウワァァァってなる暗喩、サイコーに素敵!!!


韻について

無理くない?ホホソってなんだよ!って思ったらコナラ(どんぐりの木)だった。とりあえずコナラにしてとりあえずコだけは合わせた。七五調にして頭かお尻の一文字が合っていれば意図して合わせている感出る(ということにしている)マイルールを適用。

厳密に言って踏んでるとか踏んでないとかは分からないけど踏んでる感は大事にしたい。


ってかさ、コナラとか棘とか桑とか実が食べれる木で韻踏みにいくのね。棘も桑も頻出とはいえ栩は初めて見た気がする(違ったらどうしよう)。韻の都合もあるんだけどさ?松とか柏とかあるいは喬木とかじゃなくて、花の綺麗な木(梅や甘棠も実が食べれるはずだけど花のイメージが強い)じゃなくて食べれる実のなる木縛りなのかなって思った(桑は微妙なところかもしれないけども)。詳しい人書いてないかなぁ……。

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