第101話 南山(みなみのおやま)

みなみのおやま ゆうゆうと

きつねおとこが ゆうゆうと

ロへゆくみちは ととのって

セイのおとめが とつぎゆく

おとめとついで ゆくときに

なにをおもって おいかける


あわびするめに かつおぶし

こんぶすえひろ あさのいと

ロへゆくみちは つつがなく

セイのむすめが とつぎゆく

むすめとついで ゆくときに

だれがめでおう おいかける


「アサうえるなら なにをする」

「はたけのあぜを たてよこに」

「よめもらうなら なにをする」

「まずりょうしんに ごあいさつ」

「あいさつすんで しまったものを

 あなたいったい どうとする」


「まきをわるなら なにがいる」

「それはもちろん おのがいる」

「よめをえるなら なにがいる」

「それはもちろん なこうどが」

「いるだろうとも なこうどが

 すでにいるのを どうとする」


【もとの詩】

南山崔崔、雄狐綏綏。

魯道有蕩、齊子由歸。

既曰歸止、曷又懷止。


葛屨五兩、冠緌雙止。

魯道有蕩、齊子庸止。

既曰庸止、曷又從止。


蓺麻如之何、衡從其畝。

取妻如之何、必告父母。

既曰告止、曷又鞠止。


析薪如之何、匪斧不克。

取妻如之何、匪媒不得。

既曰得止、曷又極止。


【ひとこと】

魯に嫁いだはずの妹(妹!)の尻を斉の襄公が追っかけてるのを批判した歌らしい……それにしちゃあ露骨すぎない? うーん……あんまりテンションが上がらなかった(この”妹”が日本語で言うところの妹と同じ意味なのかって言うのは気になった)……まぁ拾うべきは拾ったという感じです。

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