第98話 著(おもてのもんで)

「花嫁御寮はなぜ泣くのだろ」の曲で


わたしまつひと おもてのもんで

みみにはきらめく ましろのかざり


わたしまつひと おにわのなかで

みみにはきらめく あいいろかざり


わたしまつひと おざしきおくで

みみにはきらめく きいろのかざり


【もとの詩】

俟我於著乎而、充耳以素乎而、尚之以瓊華乎而。


俟我於庭乎而、充耳以青乎而、尚之以瓊瑩乎而。


俟我於堂乎而、充耳以黃乎而、尚之以瓊英乎而。


【ひとこと】

場所と色と玉飾りの詳細で韻を踏んでいる。

この素朴でありながらビシ!って決めてくる感じめっちゃいいですよね。大好き。絶対に裏があるね。


花嫁の家に迎えに来るはずの婿が迎えに来ないことを批判する歌(詩中の著、庭、堂は婿の家のそれだ)との解釈を読んだ。いいですね。

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