奇数の日は詩経の日

鄭風（ていふう）

第75話 緇衣（黒の正装）

「ラララぞうきんの曲で」

黒の正装　黒の正装

黒の正装を仕立てましょう

あなたがお勤め

めでたいことです

ご馳走作って待ってるわ

黒の正装　黒の正装

黒の正装を仕立てましょう

馬の子　鹿の子

パリッと立派な

衣装を着せたら素敵だわ

黒の正装　黒の正装

黒の正装を仕立てましょう

クタクタ　くたびれ

ボロボロ　ぼろでりゃ

仕立てと膳立てやり直そ

【もとの詩】

緇衣之宜兮　敝予又改為兮

適子之館兮　還予授子之粲兮

緇衣之好兮　敝予又改造兮

適子之館兮　還予授子之粲兮

緇衣之蓆兮　敝予又改作兮

適子之館兮　還予授子之粲兮

【ひとこと】

　今回は原型を留めてないです。「敝（やぶ）れなば予（よ）、又改（またあらた）めて為（つく）（造、作）らん」って三回繰り返すのなんか理由あるでしょ？と思って適当に言葉遊びして作ってみたシロモノ。

　この三回繰り返すのが気になって気になって、いや絶対なんかあるはず言及されてるはずと新しめの本を確認しなおしたら……「この緇衣（しい）は緇（くろ）い衣（うわぎ）のことだけど、特に祭服なの！執務するんじゃなくて祭祀なの！！」という話だった。そういう方向か。

　　黒の正装　黒の正装

　　黒の正装を仕立てましょう

　　破れりゃもいちど

　　ご飯もお供え

　　祭りが終われば食べましょう

　でも「服が破れたらあなたの館に”適”して”粲”を、ということはつまり男女の誘引……？」という話もあったので、もしかするとどエロいヤツだったかもしれない。もう少し詳しく……。