第70話 兔爰(なにみてはねる)
うさぎ うさぎ なにみてはねる
とらわれ キジのこ
みてはねる
なんにも なけれ ねがったころよ
これまで であった
ことは ひゃく せん
このよに うまれ なにを ねがう
わたしの ねがいは
もう なにもない
【もとの詩】
有兔爰爰、雉離于羅。
我生之初、尚無為。
我生之後、逢此百罹。
尚寐無吪。
有兔爰爰、雉離于罦。
我生之初、尚無造。
我生之後、逢此百憂。
尚寐無覺。
有兔爰爰、雉離于罿。
我生之初、尚無庸。
我生之後、逢此百凶。
尚寐無聰。
【ひとこと】
この詩面白いね。ゆうゆうと跳ねるうさぎと、狭いところに囚われているキジの対比。はじめは何もないことをねがうのに、たくさんのことがあったんだね。そして続けて願うことはやっぱりないことなんだね。
どういう音楽ついてたんだろう。どういう読み方するんだろう。二句目(?)3文字なの気になる。短歌だと字足らずによる不安定さみたいな効果あったりするじゃないですか、これにもあったりするのかな。
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