第72話 采葛(まくず 采るよ)

「うさぎ、うさぎ、なにみてはねる」のリズムで


まくず 采るよ

会えない日には

三月みつきも会えないここちがするよ


よもぎ 采るよ

一日会えず

秋が三度みたびもめぐるようだよ


かわら よもぎ

ひとりで 采るよ

一日ひとひで三年たった気分よ


【もとの詩】

彼采葛兮

一日不見 如三月兮


彼采蕭兮

一日不見 如三秋兮


彼采艾兮

一日不見 如三歲兮


【ひとこと】

 葛や蕭をとるのは女の仕事。周南でも読んだ。つまりこれは恋の歌ということにしましょう。バイバイ古注。朱子のそれはどういう注なの?合い挽き行こうぜなの?別の本持ってこないとよく分からなそうだったけど時間なかったから、見切り発車で作った。

 女がひとりで植物を取りながら「今日は一日会えないなんて!なんて寂しいんでしょう!!」とひとりごちる歌ですね。

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