ガガイモの枝（え）の　角（つの）飾り

えろぅ立派な　もんどすな

全部ひとりで　出来はったん？

それは弓引く　お小手さん？

えらい立派な　もんどすな

誰に引くのか　言いなはれ

【原詩】

芄蘭之支　童子佩觿

雖則佩觿　能不我知

容兮遂兮　垂帶悸兮

芄蘭之葉　童子佩韘

雖則佩韘　能不我甲

容兮遂兮　垂帶悸兮

【ひとこと】

　うわぁぁぁ、えっぐ、えげつな！という訳でエセ京言葉。

　「一人ではなーんにも出来ないのに、背伸びしてるんですね。本っ当に可愛いらしいことですね！えっ？今あなたがその地位にいるのは誰のお陰かわかっていますよね？まさかね？弓引く（隠喩）相手をくれぐれもお間違えなく」ですね。

　衛の恵公を批判する歌の説があるらしい。恵公知らんけど、まぁ少なくとも大の大人を謗ったものと私は読みますね。

　まぁなんだ、もしこれが子供の成長を歌ったものだとしたらストレートに性格が悪い。成長を喜ぶなら出来るようになったことを挙げるでしょう？なのに「大人の助けがなきゃなーんも出来ないのに」と歌うのは性格が悪いっていうか一周回っていっそ素直というか。「まぁ！見たて遊びができるようになったのね！」が素直な感心になるのは幼稚園上がる前だよ。要するに「ままごとが出来るようになったのね！」って言うけどさ、園児はままごとくらいするよ。トトロのメイちゃんを見よ！

　ままごとできるか出来ないか微妙な時期ならつまり2〜3歳。3歳ってトイレトレーニングするくらいだよ。オムツしてる幼児に「大人の助けがなきゃなんにも出来ないのに」って言わないじゃん？

　というワケでこれは大人批判ですね。古注の人、僕と握手しよう。