第59話 竹竿(細い竹竿)
詩経関係ない詩の訳を楽しんでたら予約投稿分が底をつきました。できてる分を順不同で公開してお茶を濁します。
※早春賦のリズムで
細い竹竿 情に棹せず
釣りの道具と
これが定めと 声も立てず
これが定めと 声も立てず
水は
帯玉ゆらし 笑う兄様
泣いてばかりの 弟よ
いかにいますや 里のみなは
いかにいますや 里のみなは
松のお舟に 檜のかい
いわでせかるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
【元の詩】
籊籊竹竿 以釣于淇
豈不爾思 遠莫致之
泉源在左 淇水在右
女子有行 遠兄弟父母
淇水在右 泉源在左
巧笑之瑳 佩玉之儺
淇水滺滺 檜楫松舟
駕言出遊 以寫我憂
【ひとこと】
言わで岩に割かれた心が急かれる。
「車かっ飛ばして憂さ晴らししたいわ!」が元の詩のサイコー面白ポイントだとは思うけど、あいにくその趣味がないので鬱々と晴れぬ心を歌って終わりです。車カッ飛ばす話なら「泉水」もあるしね。
「巧笑之瑳 佩玉之儺」が歳の離れた妹を指している説大好きなんですが、気づいたらここに着地していた。なんで!?
夫がモラハラなので実家に帰りたい説と、単純なホームシックととる説を見た。どちらとも取れるならどちらとも取れるようにするかと思ってこれ。なんなら帯玉の人が初恋の相手で思い出されて仕方ない風にしたかったのになんでこうなったかなぁ……世界は謎で満ちている。
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