第33話 雄雉(はばたく雉は)

※こきりこ節のリズムで


いま飛び立たん はばたく雉は

鳴いては下がり 鳴いては上がり

みおくる我を かきみだす

我のこころを かきみだす


かしこい人ら 百人寄って

なにを求むや 徳を積みませ

月日めぐって もの思い

道ははるかに また遠い


雄雉于飛 泄泄其羽

我之懷矣 自詒伊阻


雄雉于飛 下上其音

展矣君子 實勞我心


瞻彼日月 悠悠我思

道之云遠 曷云能來


百爾君子 不知德行

不忮不求 何用不臧


【ひとこと】

「下上其音」って「燕燕」でも見たね。日本語の歌でもあるはずって思ったらこきりこ節がヒットした。「向いの山に 鳴く鵯(ひよどり)は/鳴いては下がり 鳴いては上がり」[1]。という訳でこのフレーズをできるだけ残してみた。


[1]世界の民謡・童謡より「こきりこ節 富山県民謡」

https://www.worldfolksong.com/sp/songbook/japan/minyo/kokiriko.htm

二〇二三年一月十八日閲覧

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