第31話 擊鼓(ドンドンドコド)

※長歌(五七五七……五七五七七)のリズムで


ドンドコド ドンドンドコド うちならし 

さぁと いわれて ほこをとる

ソウの じょうかく たんとうの

ともらよ おれの グループは

なんぞ みなみに いくらしい

きいたか ボスは ソンシチュウ

チンとソウとを たいらげて

つぎは どこまで いくのやら

かえれる あての ないままに

つれられて ゆく なかまらは

あすこに いたか こっちにか

だいじな うまは どこいった

おい きいてくれ もしおれを

さがして くれる ことならば 

はやしの なかの くさのした


おぼえているか なぁおまえ

でかける まえに いっただろ

てをとり いった しすときは

ともにと いった やくそくは 

ああ はるかなり はるかなり

おれのおもいを しんじておくれ


【元の詩】

擊鼓其鏜 踊躍用兵

土國城漕 我獨南行


從孫子仲 平陳與宋

不我以歸 憂心有忡


爰居爰處 爰喪其馬

于以求之 于林之下


死生契闊 與子成說

執子之手 與子偕老


于嗟闊兮 不我活兮

于嗟洵兮 不我信兮


【ひとこと】

 適当なフレームの見つからない時は七五か五七。これは五七五七…五七五七七なので長歌のリズム。

 さいご「于嗟闊兮 不我活兮 于嗟洵兮 不我信兮」なの、めっちゃカッコよくない? 極まってる感すごくない? 気のせい? 気のせいでもいいや。正体はなんであれ幽霊を見たなら幽霊。枯れ尾花でも見たと思ったなら幽霊です。

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