第22話 江有汜(かわのながれ別る)
※「あかいとりことり」のリズムで
かわのながれ わかる
なぜなぜ わかる
あなたひとり とつぐ
かわのよどに たまる
なになに たまる
おもいふかく たまる
かわのながれ かわる
かわおと かわる
めぐりあいて うたう
【元の詩】
江有汜 之子歸
不我以 不我以 其後也悔
江有渚 之子歸
不我與 不我與 其後也處
江有沱 之子歸
不我過 不我過 其嘯也歌
【ひとこと】
汜も渚も沱も同じく本流から別れた支流でのちに合流するものを指すらしい。とくに「渚」は日本語のなぎさ、波打ち際とは違う点に注意らしい。要するに「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」(崇徳院)と内容同じ。(いやぁ『ちはやふる』完結しましたね。最高でしたね……! まだでしたら是非)
誰が詠んだか諸説あるそうなので是非とも姉さまに連れて行ってもらえると思っていたのに連れて行ってもらえなかった親戚の歳下の娘が詠んだ説をとりたい。副夫人にしてもらった女が正夫人を謳うのでもいいけどさ、そこはやっぱり「貴女はきっと素敵な殿方の正夫人になると思ったから、私のお付きにしたらいけないと思ったの……! でもやっぱり私のそばにいてちょうだい」的なあれがいいです! という訳で感激した娘が謳った訳にした。渚は誤読と分かってなお突き進んだ。
未練たらたら俺様男の訳も置いておく。
かわのながれ かわれ
なぜなぜ とつぐ
われてわれを おもへ
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