第19話 殷其靁(雷ごろごろ いなずまぴっかりこ)

※「俵はごろごろ」のリズムで


雷ごろごろ いなずまぴっかりこ

ゆうだち ざんぶりこで

おやまのむこうは びっしょりこ

あなたは びっしょりこ

あなたくやくで びっしょりこ


雷ごろごろ いなずまぴっかりこ

あなたは ひっぱりだこ

おそばにおれずに びっしょりこ

わたしは びっしょりこ

まくらぬらして びっしょりこ


雷ごろごろ いなずまぴっかりこ

あなたは ひっぱりだこ

おやまのすそのも びっしょりこ

ふたりは びっしょりこ

そでをぬらして びっしょりこ


殷其靁 在南山之陽

何斯違斯 莫敢或遑

振振君子 歸哉歸哉


殷其靁 在南山之側

何斯違斯 莫敢遑息

振振君子 歸哉歸哉


殷其靁 在南山之下

何斯違斯 莫或遑處

振振君子 歸哉歸哉


【ひとこと】

◯おやまのむこう 陽は山の南側。咸陽の陽と同じ。南の山の南側なので山の向こう側とした。

◯ゆうだちざんぶりこ 元の歌詞そのまま。変えずに済むところは残したい。ある日とつぜん夫を取られた感があっていいかなと。

◯あなたくやくでびっしょりこ くやくは公役のこと。汗と雨で濡れたんすね。

◯おそばにおれずに 山のそばを「おやまのちかくは」にしてもよかったけど日本語の都合で改変。正確性? なにそれ知らない子ですね。オ押韻。「おそばにおられず」と迷ってこっち。

◯まくらぬらす 枕を濡らす。慣用句。

◯そでをぬらす 袖を濡らす。慣用句。山の裾野の裾と合わせて3番を袖にした。

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