第16話 甘棠(ショウコウせんせいのだいじなの)

※「ぞうさん」のリズムで


カントウ カントウ

きるのは だめなのよ

ショウコウせんせいのだいじなの


カントウ カントウ

たおしちゃ だめなのよ

ショウコウせんせいがやすんだの


カントウ カントウ

たわめちゃ だめなのよ

ショウコウせんせいもあいしたの


【元の詩】

蔽芾甘棠 勿翦勿伐 召伯所茇

蔽芾甘棠 勿翦勿敗 召伯所憩

蔽芾甘棠 勿翦勿拜 召伯所說


【ひとこと】

 「甘棠之愛」の元ネタ。甘棠之愛(かんとうのあい)は立派な為政者に対して、国民の敬愛の情が深いことを指す。周の宰相・召公しょうこうセキが甘棠の木の下で民草の訴えを聞いたことから。

 ……ウンウン、ヤダナァ、モチロン知ッテタヨ?(白目)

 ……はぁ。待ってくれ、伯がナンダッテ? ショウハクでハクが敬称? どこまでが苗字なん? 「姓は姫または姞(Wikipedia)」おうふ……わっかんねぇ……。「召の地を食邑としたことから召公(Wikipedia)」ってことは召公先生は都知事先生みたいな呼び方ってこと? いいじゃん字数も合うよ、ってことでこの訳。違ったら教えてください……。

 甘棠カントウずみの木のことで実は食用でないらしい。漢名は棠梨(とうり)。こなし。ひめかいどう。こりんご。みつばかいどう。他にはヤマナシとかカラナシとかカタナシとかともいうらしい。こんなに言われてもどの木か分からなかった。実海棠のことなのかなぁ……。

 明治天皇が全国巡回した折、休んだところって津々浦々に石碑あるよね。そんな感じかなぁ。

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