第13話 采蘩(よもぎ摘め摘め摘まなばならぬ)

※「茶摘み」のリズムで


日和つづきの今日此の頃を

沼のみぎわに摘みつつ歌ふ

よもぎ 摘め摘め

摘まねばならぬ

摘んで 供えよ 祭壇に


日和つづきの今日此の頃を

川のせせらぎ聞きつつ歌ふ

よもぎ 摘め摘め

摘まねばならぬ

摘んで 供えよ おたまやに


夏も過ぎゆく八月まなか

野にも山にも青葉が茂る

あれに見えるは

茶筅の髷か

彼岸 お盆に 手を合わす


【元の詩】

于以采蘩 于沼于沚

于以用之 公侯之事


于以采蘩 于㵎之中

于以用之 公侯之宮


被之僮僮 夙夜在公

被之祁祁 薄言還歸


【ひとこと】

 三番はね、完全に創作ですよね。知ってた。せめて

 乙女うるわし髪結い上げて

 朝な夕なにお膳を運ぶ

 慣れぬ丸髷お盆が明けて

 ほっと一息ついたとさ

とかの方がまだ近い。でも正しさや正確性なんて誰も求めてないでしょう? なのでヨシ! 私の目標は読了なのだ。


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