第4話 樛木(みなみに みどりの おおきなき)

※「おたまじゃくしはカエルの子」(まーるい緑の山手線)のリズムで


みなみに みどりの おおきなき

えだはが しげって はえている

みごとな ことだよ だんなさま

これぞ しあわせ このかたち


みなみに みどりの おおきなき

かずらが つたって はえている

みごとな ことだよ だんなさま

これぞ しあわせ ここにあり


みなみに みどりの おおきなき

およめも めかけも なかがいい

みごとな ことだよ だんなさま

これぞ しあわせ りそうけい


【元の詩】

南有樛木 葛藟纍之

樂只君子 福履綏之


南有樛木 葛藟荒之

樂只君子 福履將之


南有樛木 葛藟縈之

樂只君子 福履成之


【ひとこと】

 詩経は歌である。なら歌える訳がいい。だったら七五調より替え歌がいいのでは……? と気づいてしまったのでしばらく替え歌に訳します。

◯樛木 きょうぼく。つがの木? 大きくなるらしい。

◯かずらがつたってはえている 葛が伝って、蔦が生えている。カズラもツタも同じじゃんって感じですがだからこそ言い換えるのが面白いと思っている。

◯およめもめかけもなかがいい 儒家の皆さまの解釈を入れる余地があったので入れてみた。

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