第47話 試験当日
「冒険者申請試験ってなんだ?」
「冒険者は基本E級スタートだろ?だけどその試験を受けて合格すれば一つ上のD級からスタートが出来る。試験内容は俺との模擬戦。勝たなくてもいい、D級から始めても大丈夫だと俺が思えば合格だ」
「へぇ、俺はいいけどジオはどうだ?」
正直俺はギルマスに勝てるだろうが、ジオの戦闘力は未知数だ。本人の意思を確認しとかないといけない。
「不合格でもデメリットがないんだったら、いいんじゃない?」
「分かった。じゃあ二人とも試験を受けるてことでいいな。今日はもう遅いから、明日の朝。ギルドに来てくれ」
「はい」
「了解」
じゃあ明日まで冒険者登録はお預けだな。ま、それでD級から始められるなら安いもんだ。
明日頑張ろ。
ライクの街に来て二日。俺とジオはまた冒険者ギルドに来ていた。
ちなみにこの世界だと"冒険者協会"は正式名称でほとんどの人たちは"冒険者ギルド"とか"ギルド"とかって呼んでるらしい。だから各ギルドの最高責任者はギルドマスターって呼ばれてる。これはジオ情報だ。
今日ギルドに来てる理由は一つ。冒険者申請試験を受けて冒険者登録するため。
「あのー、冒険者申請試験を受けに来たんですけど」
「はい。ギルドマスターから話は聞いてます。こちらへどうぞ」
受付娘に試験を受けに来たことを使えると、すぐにギルドの隣にある訓練場に案内された。
「あ、ギルマス。今日はよろしく」
「よろしくお願いします」
「おう!早速始めっから、誰から先に受ける?」
そこで待ってたのはギルマス。持ってるのは1.5メートルぐらいの両手剣だ。ただ、この勝負は真剣で行うものなのか、木刀ではない。
「ジオ。先か後かどっちがいい?」
「ん〜、ノアの後だとやりずらそうだから。先いい?」
「いいよ」
いいけれども。……どんな理由だよ!なんで俺の後がやりづらいってことになってんだ!
これで不合格だったら容赦しないぞ。
さて、そんなことを考えていたらギルマスの方の準備は整ったみたいだ。ジオとギルマスは剣にしては少し遠い10メートルの間合い。二人の間には審判を務める受付娘がいる。
……受付娘って多才だな。
「では両者とも準備はいいですか?」
「おう!」
「はい」
ギルマスはデケー両手剣を抱えていて、さっき他の冒険者に聞いた話曰く、魔法は使わないスキルツリーらしい。
「では……冒険者申請試験、開始!」
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