「へぇ。なんだ、思ったより早くここを出られそうじゃないか」

　ドーム上の空間の底に広がっていたのは古代遺跡、そして自分と反対側にあったのは巨大な扉。師匠の時と同じ古代遺跡に巨大な扉っていう配置、つまりボス部屋だ。しかも、多分ラスボスだろう。

　というのも、このドーム型の部屋には天井の穴からわずかながら『日光』が差している。つまり、もうすぐそこに地上があるということだ。

　あと少しで行ける。あともうちょっとで手が届く。ボスを倒せば外に出れる。そしてあのクソ女神が殺せる。ただし、あのボスを倒せれば、だ。

　前回のボス戦は結局三ヶ月ぐらい戦い続けたけど、今回はそこまで時間をかけるつもりはない。今までの洞窟探検で俺は一つの切り札が手に入った。

　チラリと横を見る。そして俺の相棒、ゴジはすぐに察して目線で答えてくれた。「まかせろ」と。

　今のゴジがいればほとんどの敵の相手ができる。そう、たとえ『ドラゴン』でも。

ゴジ（種族：地竜）

　形態変化：第1形態

　第二形態：任意で進化可能

　第三形態：討伐数10000/10000　任意で進化可能

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