聖騎士曰く、聖女の唇は蜜の味

よなが

本編

 独り身の聖夜に聖騎士ホーリー・ナイトが転がり込んできた。

 

 夜の街を眩く彩るイルミネーションよりも何倍も明るい光が突如、一人暮らしの私の部屋を満たした。テレポーテーション。召喚。転移。呼び方はなんでもいい。とにかく、閃光が失せると、西洋甲冑を着込んだ金髪女性がそこにいた。まさにファンタジー世界の騎士といった風貌だ。

 兜は装着していないが、代わりにいかにも高級な意匠を凝らした髪飾りをつけている。肩にかからない程度の長さの、まっすぐなその金色の髪はいまだに発光しているかのように、神聖な雰囲気があった。碧い瞳に、整った鼻筋。そして凛々しい口許。総合的に極めて端正な顔立ちである。綺麗過ぎて作り物じみていた。すらりとした長身で、帯剣してもいた。……それに土足じゃん。

 

 何事なのだと私はベッドから上半身を起こして、目を疑った。見開き、ぱちぱちと現実かどうかを何度も確認した。

 朝から具合が悪くて寝込んでいたものだから、夢か幻覚だと思った。せめて玄関扉を開けて訪ねてきたのなら、美人コスプレイヤーさんが部屋を間違えて入ってきたのかな、あれ、でも鍵をかけたよね、なんて考えに至ったかもしれないけれど、そうはならなかった。


「ど、どどどちら様ぁ?!」


 騎士様が私と目を合わせるのと同時に、私は素っ頓狂な声をあげた。


「……姫」

「え?」

「ルーチェ姫っ!!」

 

 がばっと。

 騎士様が私を抱きしめた。異国流の挨拶としての抱擁にしても、それはあまりに強い力だった。背骨も肋骨も何もかもへし折らんとする勢いだ。


「あががががっ、い、痛いっ! 折れる!」

「ああっ! 本当に再会できるなんて!」

「誰ぇ!?」


 混乱する私そっちのけで、騎士様は泣きはじめた。

 しきりに何か言っているが嗚咽のせいで上手く聞き取れない。いがいがとした喉から振り絞って「離してくださいっ」と私が何度も訴えたことで、ようやく彼女は私を解放してくれる。幸い、か弱い全身はみしみしと軋んだだけで傷んでいなかった。


「姫……」


 騎士様は涙を拭い、熱っぽい表情で私を見つめた。その顔は息を呑む美しさであり、ついうっかり私は言葉を失った。不法侵入者どころか、現世の者ともわからぬこの美人の正体を突き止めることなど些末であるよう思えた。

 それぐらい彼女は私の心を奪い、それから私の唇も奪った。


「んっ!?」


 それは私の二十年足らずの人生における、ファーストキスだった。

 えっと、幼い頃に母方の祖父にされたやつとか、小学校のときのガキ大将に半ば強引に奪われたやつとかはノーカンでいいよね。

 

 十数秒後、私はくらりと意識を遠のかせて、そのまま夢の世界に沈み込みそうになった。今この瞬間が夢であるのか現実であるかもわからないまま、どこかに羽ばたきそうな心地であった。

 慣れているのか、騎士様の口づけは気持ちよくて、同性なのにとかそういうのをまったく気にする余裕のない、ようするにテクニシャンだった。


「――――ちがう」


 唇を離して、彼女が怪訝そうに言った。私を不審に思っている、眉根を寄せたその面持ちさえも美人である。


「ルーチェ姫ではないのか?」

「え、えーっと……はい、違います」


 ベッドにいた私を抱きしめるために、それまで膝をついていた彼女がすっくと立ち上がる。ごく自然な動作で抜かれる剣。私はその動きに見蕩れる。まさかその刃が自分に向けられるとは思わなかったけれど。そしてその切っ先が向けられてなお、私は何が起こっているのか理解できなかった。


「何者だ」


 こっちの台詞だぁーーー!!と内心、叫んだがそれは言葉にならず、私はおずおずと名乗りを上げた。


大島貴子おおしまたかこ……十九歳、専門学生です」

「専門学生とはなんだ。魔術師の類か」

「ま、魔術師? ちがいます、ただの学生です、はい」


 美容系の学校に通っていて、友達の間で魔女と呼ばれているメイクが得意な子は知っている。クリスマスを直前に三股がバレて大変なことになった子だ。私はというと、保育系の学校に通っている。魔法とは無縁だ。せいぜい魔法瓶を持ち歩いていることが多いぐらいだ。


「なぜ姫と瓜二つの顔をしている。ベールをとった姫の姿を知る者は限られているのだ。もし仮に掟に反して、変身魔法を使うにしても、身体の一部がなければできないはずだ。そもそも姫は既に……」


 騎士様は言葉を濁すと、剣を引っ込めた。


「その態度で敵意がないのはわかった。というより、貴様自身がこの状況を把握していないのがな。あるいは、この私こそがそうなのかもしれん」


 哀しげな目つきをした騎士様は、部屋の中をぐるりを見まわして「面妖な……」と呟くと再び私を見やった。私はというと無意識に唇に手をやって、彼女の唇の感触を指先で確かめていたのだが、急に羞恥に襲われて視線を背けてしまった。


「話をする必要がある。そうだろう?」


 いくぶんか穏やかな調子で彼女が言い、私は間を置いて肯くのだった。




 騎士様の名は正確にはかなり長く、私が二回聞き返すと「クラリッサでいい」と妥協してくれたのでそう呼ぶことにした。

 

 クラリッサは異世界人らしい。

 彼女の話している言語からして、それを信じるのは容易でなかったが、情報を統合するとそう結論付けるしかなかった。

 試しに魔法を使ってみてと頼んでみたが、今は力が制限されていて無理なようだ。治癒魔法が行使できれば、私をすぐにでも元気にできたという。便利だなー。

 

 クラリッサは元いた世界で、聖騎士という役職に就いているそうだ。

 聖女たる姫に仕える騎士。その世界での最高位に並ぶ役職みたい。年は二十一歳で、件のルーチェ姫とは幼馴染同然に育ったのだと言う。姫は従者であるクラリッサに友人のように接していた。そして二人の間には時折、友人以上のやりとりもあった。

 

 そんな聖騎士様は、賢者とも謳われる高名な魔法使いの力を借りて、こちらの世界に来たのだという。しかしいつまでも滞在できるわけではなく、たった一夜なのだとか。つまりは今夜中に彼女は元いた世界に帰ってしまう。

 あれかな、午前零時と同時に、また光をぱぁっと放ち消えるのだろうか。現在時刻は午後八時半だ。

 

「異世界への転移が目的だったのではない」


 クラリッサが甲冑を着たまま正座する。私だったら一分でギブアップしそうだ。


「もしかして、さっき言っていたお姫様が目的ですか?」

「そうだ。私はもう一度だけでいいから、会いたかったのだ。最愛の姫君に」


 恥ずかしがるどころか、誇らしげにクラリッサは言った。


「…………死んじゃったの?」


 訊くべきか迷ったが、訊かねば話が続かないと思った。


「そうだ。私が殺したんだ」

「えっ」


 冗談を言っているふうではない。冗談が通じる人でもなさげな彼女は、確かに姫を殺めたのを告白したのだ。


「仔細は省くが、世界と姫を天秤にかけて私は世界をとった。それを姫が望んだ。誓って言うが、私は最後の最後まで姫をとるつもりだった。しかし姫がそれを望まなかった。姫は……私の愛に応えてくれなかった。これがすべてだ」


 話が壮大過ぎて困惑しかない。

 そのまんまファンタジー小説だかゲームだかの筋書きめいた冒険を、クラリッサはルーチェ姫たちとしてきたらしかった。

 その果てに彼女は選択した。選ばざるを得なかった。姫を殺めて、世界を救うことを。

 やっぱりどこまでいっても、私にとってはおとぎ話だった。


「賢者が言ったことがわかった。『姫との再会は必ずしも望ましい形で実現しない』か。つまり、見てくれを同じとする別世界の君のもとへと私は転移したのだな。それだけだ。君は姫ではなく、姫は君ではない」


 クラリッサは笑った。

 ひどく渇いたその笑いには絶望を通り越して、諦念があった。


「不思議だな。私の世界ではたった一人しかいなかったその黒く麗しい髪も、その澄んだ瞳も、愛らしい小ぶりの唇もすべてが、姫そっくりなのに、しかし魂は違うのだ。抱きしめてわかる、その香りさえも愛しい人のものであるのに、折れてしまいそうなほどの細身もそのままなのに、だが違う。違うのだな……口づけまでなら、彼女は応じてくれた。それを受け入れてくれ、自ら舌を絡めることすらあったというのに」


 これには赤面してしまう私に対し、クラリッサはさめざめと涙をまた流し始めた。

 言わずもがな、最初の涙とはまるで意味合いが異なる様相であり、そこには底知れぬ暗さがあった。


「愛していた。あの方が私に微笑みを向けてくれるだけで力が溢れ、みなぎった。あの方が歌えば、傷ついた身体も心も癒された。あの方がそっと手を触れてくれるだけで筆舌に尽くしがたい幸福感があった。真、聖女の名に相応しい心の持ち主であった。時に見せるあどけない振る舞いには、心が揺れ動いた……」

 

 恍惚とクラリッサは、ルーチェ姫との思い出を語り始めた。


 体調がよかったらなと私は思った。こっちの世界での最初で最後の夜に、彼女と出かけて、街並みを見せてあげられる、彼女にとって珍しいものをたくさん紹介してあげられる。お姫様との思い出よりも綺麗なものなんて見つからないだろうが、それでも彼女との出逢いに明るい意義を持たせることができた気がする。慰めや励ましとして不十分かもしれない。悲しむ彼女を前に無力であるのはつらかった。

 

 午後十時になって、ようやく涙を枯らしたクラリッサが目元をこすって、私に真剣な表情を向けた。


「貴子、お願いがある」

「は、はいっ。なんでしょう」


 クラリッサは正座をしたまま、傍らに置いた剣を私に差し出した。まるで献上するかのように、鞘に収まったまま両手でそれを私に渡してくるのだった。


「こ、これを受けとれと?」

「斬ってくれ」

「は?」

「私を貴子の手で殺してくれ」

「なして!? 嫌ですよ!」

「頼む」

「いやいやいや、ちょっとっ、クラリッサさんっ! 顔を上げてください! っげほっ、げほっ、げほっ」


 突拍子もない要求に咳でむせた私であったが、クラリッサは顔を上げようとしなかった。私にこうべを垂れたまま、話を進める。


「姫の死の真相は私しか知らない。公としては、その命を自ら犠牲にして世界を救ったことになっている。それは虚偽ではないが真実でもない。聖騎士である私が聖女である彼女を殺めるという、ある種の矛盾。それを儀式として終焉の魔神を封じることに成功したのだ。そのためだけに私は姫の隣で生かされていたのだと、あの時初めて知った。聖騎士の愛をもって聖女の命を絶つ。そんなことで保たれる世界などなくてよかった。私は姫と一瞬一秒でも長く生きていたかった。二人揃って死ぬのなら、それがよかったのだ。今や、私に生きている意味などない」


 厳粛に、生真面目に。でも、震える心は隠しきれずに、クラリッサは言葉を紡いだ。しかし私は剣を取ることはなかった。


「お姫様が最期に望んだのは、あなたに斬られることだったんですよね。それは世界を存続させるために、姫の責務としてしかたなく受け入れたものだったんですか」

「それは……」

「あぁ、嫌だなぁ、でもしかたないなぁ、よっしゃ、一思いに頼んますわって感じだったんですか」

「そんなわけないだろうっ!」


 クラリッサが剣を捧げるのをやめて、顔を上げる。その瞳の色には憤怒が宿っている。柳眉を逆立てて、私を睨む彼女に気圧されるがここで口をつぐむわけにはいかない。


「彼女はクラリッサさんだからこそ、その刃を受け入れたのではないですか」

「…………」

「あなたが生きる世界だから、身を挺して護りたかったのではないですか」

「貴様に何がわかるっ!」


 彼女が私に詰め寄った。私は枕を彼女に押し付けて、勢い任せに言う。


「そんなもの、わかるかぁ!! いきなりやってきておいて、聖騎士だか聖女だか知らないけれど、この剣で斬ってくれなんて、そんなのできないって!! 覚悟がいるでしょ? そこには信念がいるでしょ? あなたとお姫様の間にはそれがあったんじゃないんですか? 私に対してうだうだ語ったてめぇの愛はただの盲信だろうが! しっかり思い出してみなさいよ! どんな顔して、お姫様は斬られたんです!? こんな顔? それともこんな顔ですか!?」


 私は咳き込みながら、百面相が如く、表情を変えていく。

 クラリッサは枕を力任せに裂いて、でも私から目を逸らさずに、私の顔――――亡きルーチェ姫と同一のそこに面影を見出さんとした。彼女が最愛の人が生きる世界と最愛の人と最後の時を過ごすことを秤にかけて、前者を選び取った時の顔。それを彼女は思い出そうとしている。忘れ得ぬ記憶であるはずなのに、もはや決して届くことのない、なかったはずのそれに今、触れようとしている。


「……ていた」


 ぼそっと。

 クラリッサが空気を震わせた。掠れた音だ。それはまだ私の耳に届かない。 


「ああっ!? 聞こえないですよ!! はっきり言ってくださいよ!!」

「笑っていた! は、あいつは……最後の最後に、無邪気な笑みで言ってのけた。『ちゃんと長生きするんだよ? わたしのぶんまで楽しんでくれないと、死に損じゃん』だなんて、そんなこと望みやがった!」


 枯れたはずの涙がまた彼女の瞳を潤ませた。

 私は不覚にもうるっときて、でも今ここで、もらい泣きなんてしてしまったら台無しだって、私の知らない、私と同じ顔をしたお姫様の決意を無駄にしたくないって思った。

 

 だから、私は笑った。これでもかってぐらい満面の笑みを見せてやった。


「愛されているじゃないですか、そうですよ、それも愛なんですよ」


 似非宗教家めいた口ぶりになったが、しかしそれが紛れもない真理だと信じた。

 聖女は聖騎士を愛していた。彼女たちの愛が重なって、それゆえに世界は救われたのだと、そう信じたっていいじゃないか。


「生きましょう、

「ルーチェ……」


 興奮したのがいけなかったのか、私は眩暈がしてきていたが、その身に鞭を打ってベッドをとびだすと、ぜぇぜぇと息を切らしながらも今度は私から精一杯、彼女を抱きしめた。胃酸がせり上がってくる。気を抜けば吐いてしまいそうだ。


「ああ……そうだな、そうだ……私はまだ死ぬわけにはいかないんだな……」


 ようやっとクラリッサがそう言ったのを私は耳にすることができて、意識を失った。風邪気味のときに聖騎士の来訪はいけない、そんなことを思った。





 午後十一時四十二分。枕元の時計が示していた。

 いやぁ、とんでもない夢を見たなぁと思ったら、私の顔をクラリッサが覗き込んで「起きたか」と、ぎこちなく微笑んだ。夢の中ではないようだ。


 クラリッサは気を失った私を冷静に、ベッドの上に戻してくれて寝かせてくれていた。とはいえ、彼女はこちらの世界に疎く、それ以上のことはできなかった。私は喉がおそろしく渇いていて、灼けているように感じ、クラリッサに冷たい水をコップに注いで持ってきてくれるように頼んだ。形状こそ違うが、向こうの世界でも水道が整備されて水栓の使い方はすぐに理解してくれた。

 問題は、私が身を起こしてコップを持ち水を飲むという一連の動作ができないほどに弱ってしまっていたことだった。


「しかたあるまい」


 不鮮明な視界のうちで、クラリッサはコップに注いだ水を彼女自身の口に含んだ。ああ、本当にこういう場面ってあるんだ。そんなことを思いながら、私は彼女の口移しを拒めずに、されるがままになった。


 クラリッサは私の髪をその手で梳いてくれた。騎士らしい手だった。その顔立ちに不相応な逞しさのある掌だった。けれども、その撫で方は優しく、気持ちよかった。たとえ彼女の目に、私ではなくお姫様が映っていようと、かまうものか。


「なぁ、貴子よ。聞こえるか」


 クラリッサの囁きに、私は肯いた。


「もうすぐ私は元の世界に帰る。そんな気配がしているのだ。病床に伏している君をこうして残すのは心苦しいがな」


 私はできる範囲で首を横に振ると、口角を無理やり上げてみせた。


「この世界に生きる人たちは皆、君のように高貴な精神の持ち主なのか」


 まさかと私は鼻で笑った。

 その不作法に、クラリッサは小首をかしげたが何も言わなかった。私が高貴であったことなんて一度もない。名前に負けっぱなしだ。私はただ、金髪美人に引導を渡すなんてとんでもない役目を引き受けたくなかっただけなのだ。


「貴子、ありがとう。聖騎士として、いや、一人の人間として感謝し、礼を尽くしたい。残りわずかな時間だが、私にできることは何かないだろうか」


 私は考える。

 こんなサンタクロースがいてたまるか、と思いつつも今日この日に彼女と巡り合った奇跡を、何か形として残しておきたい欲求が出てくる。


「思い出に……その綺麗な髪を一房、くれる?」


 そう言い切るのにかなりの時間を要した。午前零時まで残り数分。

 クラリッサは私の願いに目を丸くした。それからどこからともなく短刀を取り出すと、彼女はその金色の髪をいくらか切り、器用に束ねた。


「見た目だけではないのかもしれないな。君はどこかで彼女と魂が繋がっている。そんな気がする」

「え……?」

「かつてルーチェも、私の髪をねだったのだ。それは単に私の髪を褒めるのではなく、お守りか何かとして身につけたいふうだった。私はそのときも、そして彼女が横たえた棺にも、この髪を切って贈った。夜空を思わせるその黒髪に煌めき、流れる星としてこの金色があればと、祈ったのだ」


 はらりと、クラリッサから落ちた一本の髪を私はつまんで眺めた。

 私が彼女のために鼈甲べっこうの櫛を買うことはなく、彼女がその髪を売って懐中時計につける白金の鎖を買うこともない。ただ、私たちはそれぞれの想いを交わした。


 もう間もなく、午前零時を迎える――――そのとき、異様な浮遊感が私を襲った。

 そして私の口は自分の意志とは別に、そうだ、勝手に動いて言葉を発する。

 

「愛しているわ、クラリッサ」


 魔法がかかったみたいに、伝えられる想い。その声に私自身がどきりとする。

 クラリッサは驚かず、微笑むともう一度だけ口づけた。

 私に? いや、彼女に。きっとそう。


 果たして零時になると光とともに、彼女たちは私がいる世界から離れた。

 

 メリークリスマス。

 私は独り、くしゃみをするとあたたかな眠りにつくのだった。

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