出来損ないの君
@kanomu
第1話
小さい頃から"出来ない子"だった僕に手を差し伸べてくれた和樹。大好きな和樹。
だけど恋愛感情とは違う
友情的な意味で大好き。
『あれから連絡できなくてごめん。一生和樹に頼ってばっかじゃ駄目だと思っての判断だから、後悔はしてない。それとね、僕彼女出来たよ。すっごく可愛いの。優しくて、気が利いて、お茶目なところもあって、僕には勿体無いくらい』
────────────────────
電気がついていない真っ暗な部屋の隅で、真から送られて来たメールを見る。
彼女…?なんで?俺がいるじゃん。一生頼って生きてたらいいのに。後悔はしてない?しろよ。俺と過ごせなくなるだろ
そう思ったが、真に警戒されたくないと思い返信するのを我慢した
『おめでとう。キツい時は頼ってもいいんだよ?』
と思ってもないことを返信した。
『ありがとう!彼女また今度紹介するね!』
『うん。楽しみにしてる』
そう返信していると、気づいたら泣いていた
出来損ないの君 @kanomu
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