第4話

 Jamble《ジャンブル》。それは日本で唯一認められている、会員制のカジノ。唯一認められているとか、会員制とか言われてるけど実際はゲーセンと同じジャンルとなっているらしい。

 でもまさか機運くんがJambleの会員制だったなんて。


「そんな珍しいですか?俺の他にも学校の生徒で何人か行ってる人いますよ。カジノって言ってるけどメダルゲームがチップになっただけのゲーセンですし、会員登録も無料だし。」


 そうなんだ…。まぁまぁ行ってる生徒いるんだ。


「まあ、みんなほとんど言わないと思いますよ。知ってる人は多くても実際に行く人は少ないですし。」


 確かに行ってる人は少なさそう。なんかあんな広めのビルの中にあるんだし。


「というかJambleって設楽君のお父さんのお店だったんだ。」


「あれ、言ってませんでしたっけ?」


 言ってないわよ!そんな大事なこと!


「まぁいいや。着きましたよ。」


 彼と話をしていたらいいつの間にか大きなビルの目の前に立っていた。

 もっと設楽くんとお話ししていたかったな。


 彼はエレベーターの7階を押す。

 そして7階で待ち受けていたのは…


「うわぁ…」


煌びやかな照明、壁の装飾、床のカーペット、楽しそうな人たち。


「ようこそ。我が店Jambleへ。」


 見惚れていると、店の奥から男の人がやってきた。


「あ、お父さん。」


お、お父さん!?このイケメンの人が!?


「は、初めまして…」


「それで機運、この子は?」


「学校の会長の大賭場さん。Jamble付近でうろついてたら見られてた。」


「なるほどな。初めまして大賭場さん。機運がいつもお世話になっています。」


 いえいえ!それほどでも!こんなかっこいい人を育ててくれてありがとうございます!!!


「それで会長、お願いがあるんすけど。」


 ん?なんか設楽くんの雰囲気変わった?


「どうした?私にできることなら何でも言って。」


 私がそう言うと設楽親子は顔を合わせていた。


「「Jambleで働いてくれないか?」ですか?」


「え、」


 ええええええええ!?!?!?


───────


 あけましておめでとうございます。

 新年から大きな災害があり、被災地の方々にはお見舞い申し上げます。

 さて、ついにJambleの中へ入ることになった瑠璃ちゃんですが、何やらすごいことが起こりそうですね。

 次回もよろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私が恋した副会長が本当はプロギャンブラーだったんですが 夢入煙 @KMR-082728

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る