第3話
なぜ彼はあんなところにいたのだろう。髪をバチバチにに染めている人とかピアスをバチバチに開けている人もいた。その中でも髪を黒い純日本人のまんまだし、普通ああいうような人とは仲良くならないはず…(私調べ)。でもめっちゃ楽しそうに笑ってたし。もう!一体どうなってるの!?
こうなったら直接会って聞くしかない!!しかし、彼はおそらく特別な用事がないと会ってくれない。一体どうすれば…。
「……。そうだ!」
私はすぐに机に向かい手紙の便箋を一枚取り出し、文字を書いていった。
彼は特別な用事がないと会ってくれない。
ならば無理矢理特別な用事を作れば良いのだ。
特別な用事、それは告白!あの彼であろうと告白されるなら絶対に来るはず!
ということで私は深夜テンションでラブレターを書いた。
「機運くんへ
突然のお手紙ごめんなさい。機運くんに伝えたいことがあります。今日の放課後16時45分頃、第二体育館脇に来てください。」
うん。我ながら完璧!さすが10枚彼に渡そうとして諦めた手紙があるだけある。・・・言ってたら悲しくなってきた。
とにかく私はこれを彼の下駄箱に入れた。
──────────
そして今に至る。
っていうか、よくよく考えたら手紙ってめちゃくちゃ恥ずかしくないか!?なんで私あんなことしたの!?普通にLEMEで言えばよかったくない!?
ガサッ
そんなことを思っているうちに足音が近づいてきた。
「来たわね。」
そこに現れたのは少し頬を赤く染めた副会長。
「えっと、どうしたんですかですか?こんなところに呼び出して。何の用ですか?」
自分と分かった瞬間、だるそうな目を向けてくる。おい、私だからって舐めてんのか。
「どうしたもこうしたもないわよ!私はね、あなたに聞きたいことがあって呼んだの!どうせあなたこうでもしないと会ってくれないでしょ?」
早口で私は言う。
「昨日、あなたなんであんなところにいたの?変な人たちと一緒にいて!」
私は彼を問い詰める。しかし、、、
「はぁ?何言ってんすか?」
彼は私が思っていたのとは違う反応を示した。
「え?ほら、昨日大人の人たちと外で話してたでしょ?結構色んなチャラい人たちと。」
「ああ、あいつらのことすか?あの人達は俺の友達ですよ。全然危険な人たちじゃないので大丈夫ですよ。」
「え、そうなの?」
「なら、来てみます?俺の親の店。Jamble《ジャンブル》に。」
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第3話です。
次回からついにJambleに入ります!
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