第1話

生まれ変わって4年がたった。


「ねぇ見てあの子、異端児よ」

「・・・悪魔の子」

「気味悪いわ」


そう言っているのは、この別邸で働くメイド達だ。そして悪魔の子とは、俺ことエンド アキシオンの事だ。


無事に転生の術は成功し、異世界へと生まれ変わることができた。剣と魔法があり、魔物もいる世界だ。


俺が生まれ変わった世界での名はエンド。ユータニア大陸にある、アース帝国の貴族へと生まれ変わった。


何故ここまで嫌われているかと言うと、俺の髪の色、目の色のせいだ。髪色は、銀に近い白で、目の色は黒だ。普通だと思うだろうが、この世界では、黒色の目は異端と言われており、過去にこの世界を滅ぼしかけた、魔神がそうだったらしい。そのお陰で、生まれた時からずっと別邸に幽閉されているのだ。


俺としては有難いがな。せっかく転生までしたのに、貴族などと言う据に囚われたくなどない。


「それに・・・クク!!下等種などに興味もないからな」


「見て笑ってるわ!!」

「嘘!?気持ち悪い!! 」


そろそろメイド共に、自分達の立場を分からせるとするか。


「貴様ら、誰に向かって言っているのだ?」

「!?」

「頭が高い」

「!!」


メイド達が頭を垂れる。


「も、申し訳ありません!!」

「誰が喋っていいと言った?」


息を飲む音がする。


「貴様らを殺さないでいるのは、俺が慈悲をあたえてやっているからだ。だが・・・それもいつまでもつか分からんぞ?」


誰も何も言わない・・・・言えないのだ。


エンドの威圧が、いや・・・言葉に力があり何も言えないのだ。今までこんな事など一度も無かったが故に、今の状況が信じられないのだ。


「此度は許す・・・今後は無いと思え」

『あ、ありがとうございます!!』

「下がれ」


そう言うと急いでこの場をさっていった。


「これで少しは自分達の立場が分かっただろう」


あの場で殺す事も出来たが、面倒な事になったら困るからな。もし殺していたら本邸にいる、侯爵に連絡がいき、直ぐに招集されただろう。そして俺を殺すか、追放していただろう。


普通は殺しわしないが、俺は異端の子だ。侯爵にとっても、早く始末したいだろうし、追放だとしても今は困る。


まだその時ではない。まだ先だ・・・・もっと知識をつけ、力をつけ、全てを手に入れる。


そして世界の王が誰なのか、分からせてやろう。人も、神もこの世に存在する、あらゆる存在が下等種であると言うことをな。


「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!」


まずは手始めに力を手に入れる。




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