第4話 「見えない答え探し」
今日の月は…
レモンケーキみたいだ。
そう思った。
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うっかりすると、いつも僕は「人の正解」を探してる。
正解なんて、人の数だけあるのに。
そもそも僕は万人に好かれようなんて思ってない。
ただ、人の悪意とも取れるような曖昧グレーは苦手だ。
でも、投げられた言葉が『善意の行動』かも知れない。
『そう』考える人が多いのでは。
そう思うと…自分の『嫌だ』『気持ち悪い』という気持ちには、そっと蓋を閉めようとするくせがある。
そうして、自分の器に入り切らない『気持ち』が知らずに漏れだして、しまいには溢れてくる。
こういうループを繰り返してしまう。
そんなの…やりたくてやってる訳じゃない。
「頼っていい」と言ってくれる友人は多いと思う。
だから『誰か』に頼れたら…と、思うのに頼れる顔が浮かんで出てこない。
自分から『助けて』が言えない。
漏れだす、小さい小さい『助けて』の悲鳴に、気付いて声をかけてくれた人には話す。
自分の心を守る術を理解してるけど、動けない。
深く深く落ちてゆく。
手を差しだしてくれた人の顔を見ようとする。
本当に話をして大丈夫か、と……。
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記憶の欠片 はりねずみ @cancer7
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