第4話グリーン・ベレー

「元グリーン・ベレーのチンポー……か、面白そうだ。よしっ、チンポーに電話してみよう」

椛山かばやまは、公衆電話から電話した。

「本部からダラスへ!チンポー、私だ。」

「カバヤマの兄さんかい?」

「さすがだ、私の名前を知っているとは。グリーン・ベレーは情報戦にも長けているな。チンポー仕事だ!」

「もう、情報は手に入れた。老夫婦を殺害すれば良いのだな。しかし、生憎、俺はイボ痔が痛むんだ」

「チンポー、痛みはわすれるんだ!」

「イエッサー」

「では、2時間後、バーボンで乾杯だ」


ガチャッ!


「老夫婦を殺るのに、銃はいらん。素手で殺そう」

チンポーは、仕事前にシャワーを浴び、痛むイボ痔に、軟膏を塗った。

そして、ヘリに乗り込み現場に向かった。


「チンポーは必ず、あのじいさん、おばあさんを殺せるだろう。年代物のウイスキーを準備しておこう。あぁ~、楽しみだ!3億円がとうとう僕のものに……」


ヘリの操縦士から、

「チンポー、現場上空だ。今だ!飛べっ!」

「アイアイサー」


チンポーはヘリから飛び降りた。

上空から現場に侵入する作戦だ!

チンポーは、ある程度の高度になると、パラシュートのヒモを引いた。

「あらっ?あらっ?あららっ!」


ドゴッ!


チンポーは資産家宅の目の前の、アスファルトの道路に転落した。

死体は肉の塊になっていた。


間も無く、パトカー、救急車のサイレンがけたたましく鳴りだした。

椛山はチンポーの失敗を直感した。

そして、ひとりウイスキーをあおり床に就いた。

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