第7話 気持ち悪いオジサンのお仕事です
「ン!? ウンブンンッ!?」
「お目覚めをお待ちしておりましたよ」
気持ち悪いオジサンが今いる場所は、己の土地である、ある山のある場所。
そこは人が入り込めるような場所ではなく、人が見つけることは叶わず、人が足を踏み入れることのできないある場所。
そんな場所にこの気持ち悪いオジサンと、
「ンーーッ! ンンヌンンンッーー!!」
幸の現保護者である虐待オジサンがいた。
「夜分遅くに申し訳ございません。こちらとしましても、日のある時間帯にお伺いしたいとは思っているのですが、お客様がお客様ですのでこのような時間になってしまうのです。貴方様にはとてもご迷惑をおかけしておりますが、何卒ご容姿お願います」
猿轡以外にも目隠しをしているので、今自分がどんな状況であるのかわからず、パニック状態になりながら叫ぶ虐待オジサン。
そんなオジサンに気持ち悪いオジサンは深々と頭を下げると、そのまま一歩下がった。
「そしてお待たせ致しましたお客様方。ご用意ができましたので後はご自由にお楽しみください」
気持ち悪いオジサンと虐待オジサン以外そこには誰もいない。
この空間には誰もいないはずなのだが、気持ち悪いオジサンの肩を誰かが叩いた。
それを合図に、気持ち悪いオジサンは頭を下げながらゆっくりとその場を後にするのだった。
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