第35話「キングオーガ戦②」
直ぐに攻撃を仕掛ける。
「ルゥォアッ?!」
「さて、先制させて貰うよ」
既に発動済みの夜間帯空間を使ってキングオーガを閉じ込めた。
「ヴヴヴヴヴ・・・・」
「全く・・・・魔物騒がせなものだよ」
更に夜間帯の空間に3人を入れる
「さて、アイツらのお陰で多少のダメージは受けてるだろ、コイツ」
「ですね、さっさとやりましょう」
僕、ゼクター、ナルの三人で武器を構える。
「魔法陣発動完了!いつでもいけるよーっ!」
「それじゃ・・・・【
「「「了解!!!」」」
パーティーで冒険に挑む最大の魅力、それは――――
「【
「いやっほぉいっ!」
様々な強敵へ挑める事。
そして―――
「俺のスキルで最大加速すっぞ~!【超神速】ッ!」
「なら、私のスキルも加重させます。【スキル値向上】【身体能力上昇】」
三人で縦横無尽に駆け回り、空中でさえも足場を蹴り上げるように進んで行く。
「「「ハァッ!!」」」
「ピギャォォォァッ?!」
僕を含む三人のスキル込みでの攻撃で大体のダメージを負えた。
「解除するよ~」
「了解」
そして――――夜間帯の空間はあっという間に元の空間に戻る。
「随分とダメージを与えたみたいだな?」
「まだまだヤツは頑丈なんで続けて下さい!」
僕の言葉で冒険者達の本気が出たのか、全力を惜しまずに最後の一滴まで振り絞って行った。
「オラァッ!」
「プギャァ?!」
次から次へと冒険者達の反撃が始まる。
「合わせるッ!」
「判った!」
二人の冒険者のコンビネーションでキングオーガのありとあらゆる筋を断たせる。
「「オラァッ!」」
「グォァッ?!」
冒険者の男性陣が粘りに粘っている様子を見た女性冒険者陣営も決心したのか、動き始めた。
「弱点の属性が判明するまでそれぞれの得意属性を使うわよ!!!」
「りょーかいっ!!!」
「行きますッ!!!」
魔法でキングオーガの退路と進行方向をガッチリと阻み、更に女性の魔導士達が壁の頂上に集合する。
「一斉に行くよ~!!!」
一人の掛け声に女性陣全員が頷く。
「「「「ハァ~ッ!!!」」」」
「ギュババババッババババッ?!」
キングオーガの弱点が判明した。
如何やら複数の属性のうち、雷系が苦手な様だ。
「私たちは壁を強固にする!」
「そんじゃ、残ったメンバーで雷属性の魔法を使い続けるよ~!!!」
「「「「「オーッ!」」」」」
結構続いただろうか、キングオーガの沸点が上昇し――――
「ウゴァ~~~~ッ!!!!!!」
なんと、暴走を再発した。
「にっ逃げろ!!!!」
「こっちだ!こっちに避難しろ!!!」
キングオーガは意外としぶとい。
「全く・・・結構血を流している筈なんだが・・・」
「痛みを感じても無い雰囲気を感じるよな~ホント」
ゼクターが僕の後にそう言い、スーミラに声を掛けた。
「休んでる所で悪い、魔力どれだけ残ってる?」
「後、四桁分って所かな~」
スーミラがそう言う。
それなら・・・
「ナル、そこらの人達に避難勧告を」
「・・・判りました、お二人共、お気を付けて」
早速四人でそれぞれ動き始めた。
一方で――――
「何?コンビネーション技を放つ?」
「えぇ、1,000メートル以上離れるよう騎士団と共に伝えて下さい。彼らは派手に動きます」
近くに居た冒険者と騎士の一人がそれぞれ頷き、直ぐに動いた。
「あの二人が大暴れする!!!全員避難しろ!!!遠くに離れるんだ!!」
「盾部隊は盾を構えて後退しろ!それ以外の部隊は盾部隊の後ろまで後退するんだ!!」
騎士団は直ぐに動き始め、他の国の面々もその光景を見て察した。
「我々も離れるぞ!!!」
「冒険者達にも通達せよ!!!」
「了解!!!!」
冒険者達にも同様の通達が出され、全員後退を始める。
「グルォァッ!」
「オイオイ」
そして、場面は戻り――――
「お前の相手は―――――」
キングオーガの周囲を球体の様に囲い、浮き上がらせる。
そしてその周囲は魔法陣で囲われる。
「準備オッケー!」
スーミラがそう言うと同時に冒険者達や騎士団にも同様の魔法陣が発動し、魔力や体力が回復していった。
「「俺(僕)等だろーが(でしょーが)」」
球体の様に囲われている魔法陣の中に入り、キングオーガと対峙する。
「ヴヴヴヴ・・・・」
「さて、二人共、本気を出そうか」
二人は頷いて、直ぐに戦闘態勢に入る。
「ウガァ~ッ!!!!」
相手もあと残り僅かなのを悟ったのか、本気を出してきた。
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