第28話「皇族としての責務と才華①」
駅に着き、さっさと降りて僕の母国とされる国に着いた。
「さっさと行こうか」
「おうよ、相棒」
四人でさっさと目的地へ早歩きで行く。
「誰だ貴様ら!止まれ!止まらないと――――」
「うっせぇ」
ゼクターの手刀で門番?の男は気絶した。
「結構多いな」
「内部戦争だから敵味方が入り乱れてる状態だからね」
それなら・・・
「二人は下がってて」
「判りました」
「おっけぃ!怪我人の回復したいから
スーミラのリクエストにお応えして、お望み通りに僕自身のスキルを同時発動した。
「【
「よっし、チェック完了!回収するぞ!」
「急ぎます!」
僕のスキル発動後のコンマ数秒でゼクターとナルがすぐさま味方陣営のメンバーを回収する。
「おりゃりゃりゃ~!」
「・・・ッ?!い、生きてるッ?!」
そして僕は次の手を打つ。
「さて、僕は【星帝】を職に持つ。君等全員――――死ぬ気で来い」
「!!!!!」
魔力を大幅に全面的に開放し、挑発してみた。
僕や僕の仲間以外は皆は僕の魔力の重圧により平伏する形で押しつぶされ掛けていた。
「さて・・・君らのリーダーは誰かな?」
「・・・っ!?」
敵側の一人が震えながら奥の方を指す。
「そうか、ソイツか。ご苦労様」
「・・・・・っ」
僕がそう言うと同時に敵側の騎士達全員が重圧の解放と同時に気絶して倒れた。
「ナル!」
「ここの当主様はスーミラの魔法で既に完治済みです!」
僕のふた回り離れた兄はどうやら無事な様だ。
「あの女を倒す。スーミラの所へ避難しててくれ」
「畏まりました」
ナルはお辞儀をしてそのまま離れた。
「お山の大将はあの女か?」
「らしい。予想だが・・・・多分支配権だろうな」
道中で聞いた話、この国の現在の王である兄?は実の双子の姉?らしき人と国の支配権と王の権威を求めてずっと争っていたらしい。
「さて・・・・」
「さっさとおっぱじめようか!」
ゼクターは周囲の立っている連中の相手になり、僕は目の前の姉らしき人と対峙する事になった。
リベレラ・セント
「まさか、本当に生きていたなんてね」
「勝手に殺さないでくれよ、年増のおねーさん」
煽ってみたら――――直ぐに武器を構え始めた。
「どうやらお仕置きをして貰いたいみたいねぇ・・・・ッ!!!」
「かかって来いよ」
更に挑発もすると―――直ぐに襲い掛かって来た。
「このっ・・・生意気なァ~ッ!!!」
「【
星々の守りを自分に付与して強化し、更に流星群の猛攻により姉?らしき女に降り注がれ――――
「うぐぁっ?!」
「【
弾丸の速さの如く星々の乱舞によりさらに大ダメージを相手が受けた。
「・・・・っ!!!」
「さて、まだまだ、終わらせないよ」
僕が手を高く翳す。
すると――――無数の星々が夜空を生み出し、他の星々を鏤めていった。
「【
「うげぁっ?!」
そう言うと、星々の一つ一つが拳大の隕石になって相手に降り注いだ。
姉らしきその女は精一杯避けるも――――直ぐに近くの大きな石にぶつかって地面に倒れ込む。
「それじゃ、もう一発―――――」
僕は再び手を挙げると――――
「待ってくれ!!!」
「ん・・・来たんだ」
兄らしきその人がすぐに駆け付けて来た。
「体、大丈夫?」
「あぁ、ご覧の通り。それより――――」
降り注ごうとしていた星々は僕の意思で途中で空中に止まり、そのままその場で消滅した。
「もう良いの?」
「・・・あぁ、もう十分にな」
周囲を見ると、敵兵達が腰を抜かして動けずに居た。
「お前のお陰で我々も助かった。ありがとう」
女騎士ラフィス
「お前達!その場で動けずにいる者達を捕縛せよ!!!」
兄?の隣に居た女性騎士がそう指示を出し、騎士団が駆け足で次々と動き始める。
「ナイトメア陛下、これでは数日程掛かってしまいます」
「みたいだな・・・周囲の者達への被害はどれ位だ?」
二人が話している傍で――――
「おーい!相棒!大丈夫か~?」
「問題無い!」
直ぐに決めた。
「兄さん!」
「おうっ?!なんだ?!」
やっぱり、僕の実の兄か
「僕らに任せてよ」
「・・・ほう、ここの瓦礫一帯を一斉にやれるのか?」
念話を使うようにナルに頼んだ。
「―――あと数分で魔王が仲間を寄越すそうです」
「弟が俺の知らない間に凄いコネを築いている?!」
数分後―――魔族の運び屋が転移魔法で急いで来ていた。
「こりゃ~酷いね~」
「頼む。ついでにソッチの知り合いに大工も寄越してくれないか?」
僕がそう頼むとその魔族の運び屋はウィンクしながら「任せて」と言い、何処かへ念話を始めた。
数分後――――
「よっ、後でメシ奢ってくれるって聞いたぞ」
「あぁ、ひと区画数軒ほど家が瓦礫の状態みたいでね。頼める?」
魔族の国に住むドワーフは「任せろ!」と言って仲間を連れてそれぞれの区画を担当して作業を始めた。
「・・・なぁ、コレ考えるの辞めた方が良いかな?」
「・・・その方が賢明かと」
僕の後ろでお偉い男の二人が衝撃に走ったような驚き方で棒立ちしていた。
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