第12話 大丈夫、じゃない
うみ「はぁ、あいつが亡くなってもう半年か……早いもんだな……」
シューティングゲームをしながらそんな独り言が漏れてしまう。
うみ「大丈夫じゃないやつって決まって必ずそんなときでも『大丈夫』って言うんだよな……それにまんまと騙されてたってことなんだろうな、きっと……」
悔やんでも仕方がない。起きたことを取り返すなんて不可能だ。ましてやここは現実。空想の世界のように生き返ることなんてない。
うみ「もっと深い読みがあればなぁ……こういうのは得意なんだけど……」
あたしもまた人の心を見破るのが下手なやつだった。だけど気づいたところで何ができたっていうんだろう……。
うみ「もっとちゃんと話しとけば、とか、そんなことだらけだよな人生って……後悔先に立たず、ってわけか……」
傷つくようなことを言わないのはもちろん、落ち込んだときの心のケアはとても大切。専門機関にあたってみるのもひとつの手だった。
うみ「ま、そうしたところできっと長い道のりなんだろうけど……すぐ死ぬよかいくらかましだろ」
その苦しみはきっといつか強力な生きる糧になる。そう信じてやまないあたし。
うみ「さて、ロコん家行くか……元気してんのかよあいつも……」
ふと心配になったが、あいつ実は春泉よりもだいぶ肝すわってるんじゃないか……?
その予想は正しかった。
ロコ「あっうみちゃん久しぶり〜。元気?」
うみ「おまっ、なんちゅうかっこして……!」
布面積が少なく、とっても女の子らしい服。あたしの目に飛び込んできたのはそんな服を着たロコの姿だった。
うみ「待て、まず寒くねーのかよ! 風邪ひくぜこんなの着てたらさ……」
ロコ「うみちゃんも着てみる? じゃーん! えへへ、実はもう一着あるの〜」
うみ「やめてくれ〜! あたしはこういうの苦手なんだよ!」
ロコ「は〜い、抵抗しない! 後ろ縛ってる間にこれ、ちゃんと着ないとお仕置きするね♪」
うみ「絶対に覚えてろよ……人前で恥かかせてやる……」
なんやかんやあって、無事着ることになった。
ロコ「うん、サイズぴったり! 似合ってるよ〜」
うみ「いや似合ってるかもしれねーけどさ、くしゅんっ、これやっぱり寒いって!」
ロコ「おしゃれのためなら寒さくらい我慢しないと! ほらうみちゃん、一緒に外歩きましょ?」
うみ「は? これで? おま、え、まじ?」
ロコ「うん、まじ。この姿をね、みんなに見てもらうの!」
うみ「痴女かよあたしたち! こんなカッコしたやつまず街中で見ないぞ! 言っちゃあれだけどバカかお前?! 捕まれっ、さっさと捕まれ!」
ロコ「ぎりぎりだからセーフだもんっ。心配しないで、わたしこの学校でおまわりさんの前通ったけどなんにも言われなかったし……」
うみ「お前だから許されたんじゃ……警官も好みそうな見た目してるし……」
ロコ「怪しまれなければ何をしてもいいでしょ?」
うみ「そうだな、お前の言うとおりだよ……(なんかもう、こいつと話すの疲れる……)」
そうしてわたしたちはようやく外に出ることに。かすかにぶるっと震えるうみちゃんがかわいく見えてきちゃった……。
ロコ「ねぇ、うみちゃん……」
うみ「なんだよ、ロコ……」
妙にこいつ興奮してるな……そう思ったときだった。
ロコ「んっ……」
聞き覚えのあるこの感じ。股に手が添えられて落ち着きがない。
ロコ「あのね、こんな格好してヘンだなって笑われちゃうかもしれないけど……先にあやまっておこうかなって……でもね、こんなに寒いって思わなくて……おしっこ、もう出ちゃいそうなの……っ」
うみ「ほら言わんこっちゃない……どのくらい限界なんだ?」
そう訊くとロコは手と地面を水平にして首元くらいまで上げて恥ずかしそうにしながらこう言った。
ロコ「このへん、まで……」
うみ「? つまり、どのくらいなんだ?」
ロコ「さっきから動いてないからわかると思うんだけど、足も動かせないくらいで……」
うみ「つまり、もう限界ってことだな」
ロコ「うん……ごめんなさい、こんなつもりじゃなかったの……」
うみ「わかったわかった、だから泣くな。悪いけどスカート、自分のペースでいいから手であげてくれるか? できる?」
ロコ「むり……がまんするのでせいいっぱいっ……おしっこ、早くしたいっ……おしっこ……」
うみ「わかったから、そのままじっとしてな」
ちょっとずつちびってるところから、かなり限界だということがうかがえた。あたしはなるべく刺激しないようにゆっくり着ているものを下ろそうとする。だけどうまくいかない。下ろそうとすると、ロコがヘンな声をあげながら止めるよう要求してくるからだ。
ロコ「んんぅ〜〜〜っ、きゅぅっ……はぁ、はぁ……」
うみ「あ〜、またちびっちゃってる……これちょっと無理なんじゃないか……?」
布が服にこすれるのがそんなに影響してるのか、もうすぐ下ろせそうなのにそれができない。これじゃいつまで経っても埒があかない。
うみ「一気に下ろすぞ! ロコ、ほんとすまん、一秒だけ耐えてくれっ!」
ロコ「だめだようみちゃ、あぁぁっ、んやぁぁっ! まってまってっ、おしっこ、いま出てる……出てるからやめてっ、やだ、やだ……はぁぁ……」
もう止める気力がなくなってしまったロコは、あたしが下ろすまでもなくそのまましぃぃ〜〜〜っと少しタイツ越しにおしっこを出してしまった。
ロコ「うみちゃ、んっ、いま下ろすのはやめて……大丈夫、だから……」
うみ「大丈夫じゃないだろ! くそっ、こうなったら無理にでも下ろすからなっ!」
ロコ「ひゃぁぁぁぁんっ!」
うみちゃんの顔に、いっぱいおしっこかけちゃってる……そのことに気づいたのは、わたしがゆっくり目を開けてからのことだった。
ロコ「もどしてっ……恥ずかしいよぉ……」
うみ「街ん中でおもらしするほうが恥ずかしいだろうが! あたしはいいんだよ、どれだけ濡れても……あいにくいまはこんな格好してるけどさ!」
つまり、あたしも危ない。このままだと冷えてあたしまでおしっこしたくなってくる。だけどいま自分のことにかまってる暇はない。眼の前の、たったひとりの女性を救うために!
ロコ「ほら、うみちゃんも震えてるよ……?」
うみ「ほんとだ……はは、もうこりゃ長くはもたないかもな……」
ロコ「うみちゃん……」
少し濡れてしまった下着なんか、とっととどっかいっちまえ。あたしはそんなつもりで脱がしていく。はにかむロコがなんかえっちくて、そして辛抱たまらなさそうで、それだけであたし……。
うみ「んっ」
同じように震えだす。見たこともないような目をしてロコは心配そうにあたしを見続けてくれた。
うみ「っとあぶねー、漏らすところだった」
寸前のところまで止めはしたけど、これ正直きついな……破裂しそうだ。
うみ「悪いけどロコ」
ロコ「なに、うみちゃん?」
うみ「あたしのトイレになってくれないかな……? もう限界でさ……」
ロコ「うん、いいよ。いつでも出していいからね……」
自分が出してるところなのに快諾してくれた。そしていつの間にかタイツとパンツを穿き直してた。
うみ「おい、なんでだよ……」
ロコ「だって一度濡れちゃったし……こんなのおもらしっていうほかないしもういいやって……」
うみ「ロコ……」
その割には耐えている気がする。あんなに一度は勢いよく出たのに止めることって……。
ロコ「なんかね、おしっこしたい、って思わないほうがいいみたい……しようって思うと、余計にしたくなってきちゃうから……だめ、でちゃうっ」
いま思ったっぽいな……。それにしてもすごい噴射のしかただな……布さえなければもっと飛んでたはず。
ロコ「ろう、うみひゃん、れそう?」
丁寧に舐めてもくれた。こんなばっちいところをどうもありがとう。
うみ「あ〜〜〜そこそこ……っ、もうちょっと強くしてもいいかも……」
なんかどんどん気持ちよくなってしまってつい余計とも思える注文を入れてしまった。
ロコ「ほーう? えへへ、うみひゃんてろへんはいらえ〜♡」
うみ「ド変態、って聞こえたような……おしっこ飲んだことある人に言われたくはねーなー?」
ロコ「ほのはなしやめへよ〜……へっかくわふれるところらったのに……はーむっ」
うみ「うっ、出る、出そう……うあっ」
ぷしぃ〜〜〜っ……いっぱい我慢してたから匂いがすごい。それにしてもなんのにおいだろう、これ……。
ロコ「なんか、すごく海っぽい……」
うみ「あの海だな……悪いけどあたし、まだまだ長生きしたいんだよ」
人は死ぬときに海っぽいにおいをだす。いらない心配はしたくないけど、ちょっと怖い。
ロコ「死を忘れないように、って神様のメッセージだよ、きっと」
うみ「そうかもな……悪い、もうちょっと出る」
ロコ「わぷっ!」
少し勢いが強くなってしまい、危うくロコを死なせるところだった。いや、こんなことでは死なないか……わからないけど。
うみ「ごめん! 勢いあまってつい……」
ロコ「いいのいいの……だってほら……ね?」
穿いてるところから黄色い液体が溢れ出す。ロコはさっきまで緊張してておしっこが出なかった。
ロコ「いまのでやっとしていいなって……そう思えたから……」
うみ「ロコ……それはよかったな」
穿いたまましなきゃいけないのかどうかについてはとても疑問だけど、ロコがそうしたいっていったからあたしは黙っておくことにした。
ロコ「長かったよぉ……おしっこしたいのがこんなにも苦しいなんて……」
だんだん強くなっていく水勢に安心感を覚えだしたわたし。このまま一生できないかと思った……。
ロコ「大丈夫、じゃなかったね……あはは……」
うみ「いいんだよ、そうやって言えたんだからさ。もう済んだよな? こんなところずっといたら怪しいから帰るぞ」
ロコ「そうだね、帰ろ?」
歩いてる間もずっとおしっこが出て気持ちよかった。いつ止まるかなって思ってたらいつの間にか止まってて、気づいたらわたしはベッドの中にいた。
ロコ「あれっ、この感触……」
嫌な予感はしたけど、まさか本当に……。
ロコ「こんな年になっておねしょしちゃった……はぁっ、なんで起きれなかったのかな……」
ベッドを出る前に少しいじりたくなって、下の先っぽをこすこすしてたら。
ロコ「あっだめ、まだ残って……!」
しゅいーーっ……。
この日は冷えすぎたのかも。わたしは大事をとって寒い日でも温まる工夫をしていた。
ロコ(でも、やっぱり気持ちいいよね……)
おねしょは恥ずかしいけど、それ以上に快感がわたしの頭の中を支配していた。
ロコ「もう一回だけおもらし、あのベッドとこの格好で……」
冷たい水をがぶ飲みしてからベッドで待機すること二十分。その時はきた。
ロコ「あぁぁっ、でる、でちゃうよぉっ」
しゅぅぅぅぅっ。もうここまでくると音さえ気持ちいい。わたしは全身で楽しむことにした。
ロコ「はぁ、はぁ、はぁっ……もう終わり?」
短く思えたその時間。それから何回も同じことを繰り返し、ベッドはぐしょぐしょに。
ロコ「またやっちゃった……」
悪い癖とは思いつつ、なかなかやめることができない。わたし、すごくヘンな大人かも……。
ロコ「やっぱりおいしい……こんなにおいしい飲み物、どこを探してもないよ……」
挙げ句の果てには自分のおしっこにしゃぶりつく事態。よくかわいいって言われるけど、こんなところ、誰が見たって全然かわいくないよね……。
ロコ「あっどうしようっ……さっきのがまだ残ってる……ここでしちゃう? トイレ、目の前なのにっ……」
またしても間に合わず、今度は床を汚してしまった。
ロコ「もういいや、二度寝しちゃお……あっそっか、ベッド汚しちゃったんだ……ソファで寝よ……」
そしてまた深い眠りにつく。今度はさすがに汚さなかった。
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