ガチャ604回目:2人のS級ステータス

「ところで兄さん、僕らのスキルだけど」

「ん?」

「武技スキルや魔技スキルなんかも全部見るかい?」

「あー……そうだなぁ」


 気にはなるけど、名前だけ知ったところでだし、気になる技を使ってたらその都度聞けば教えてくれそうだしな……。


「じゃ、とりあえず既知のもの以外は見えなくしてくれ。俺も隠しているものがなるべく視えないよう『真理の眼』は無しで行くからさ」

「了解だ」

「む……。分かった」


 エスはこうなることを予測していたようだが、ミスティはちっと残念がっている。まあその時が来たら教えてくれ。


「ところで、知らないことで俺が不利になったり仲間がピンチになるような技はもう無いな?」

「ああ。流石に反射技は1つだけだよ」

「なら良かった」

「さて、いつでも良いよ兄さん」

「ん。私もOK」

「んじゃ、見るぞー。まずはエスからだな。『真鑑定』」


*****

名前:エルキネス・J・サンダース

年齢:19

身長:174

体重:65kg

レベル:618

腕力:4940

器用:3526

頑丈:3526

俊敏:8905

魔力:18072

知力:15784

運:5


 装備:暴風王の鎖帷子、暴風王のレギンス、暴風王の指輪、親愛のバングル


ユニークスキル】真鑑定LvMAX、鑑定偽装LvMAX、気配偽装LvMAX

ブーストスキル】超防壁Ⅶ、剛力Ⅴ、怪力Ⅴ、阿修羅Ⅲ、怪力乱神Ⅲ、俊足Ⅴ、迅速Ⅴ、瞬迅Ⅲ、迅雷Ⅲ、鉄壁Ⅴ、城壁Ⅴ、金剛体Ⅲ、難攻不落Ⅲ、力溜めⅣ

パッシブスキル】身体超強化LvMAX、炎耐性LvMAX、風耐性LvMAX、土耐性LvMAX、水耐性LvMAX、光耐性LvMAX、闇耐性LvMAX、物理耐性Ⅴ、魔法耐性Ⅴ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、状態異常耐性Ⅱ、思考加速、二刀流Ⅲ、体術LvMAX、武闘術LvMAX、剣聖LvMAX、狩人の極意LvMAX、暗殺の極意LvMAX、投擲の極意LvMAX、姿勢制御LvMAX、摩擦抵抗Ⅴ、重力抵抗LvMAX、空間把握LvMAX、曲芸LvMAX、水泳LvMAX、精力増強Lv2、痛覚耐性Lv3、苦痛耐性Lv4、精神耐性Lv3

PBパッシブブーストスキル】破壊の叡智Ⅴ、魔導の叡智Ⅴ

アーツスキル】看破Ⅱ、隠形Ⅶ、霧隠れⅡ、気配断絶Ⅴ、毒抗体Ⅳ、跳躍LvMAX、暗視Ⅲ、衝撃Ⅲ、鎧通しⅢ、急所突きⅢ、発勁Ⅱ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ、縮地、忍び足Ⅱ、壁走りLvMAX、木登りⅡ、追跡者Ⅲ

マジックスキル】飛剣術LvMAX、風魔法LvMAX、風雷操作LvMAX、風の鎧Ⅴ、魔力超回復LvMAX、魔力の泉

スペシャルスキル】神速、威圧、強圧、王の威圧Ⅲ、神降ろし

エクストラスキル】風


 魔技スキル[攻]:極閃、デッドエンド、ゼファー、ワールドカッター、ブレイクアロー

 魔技スキル[補]:フルリフレクト、エアプレッシャー、風纏い


 称号:殲滅者、風の体現者

*****


「……ん?」


 レベルは思っていたよりも高い、が……。

 なんか、ステータスが全体的に妙じゃないか?

 ぞ。いや、そこに関しては人のこと言えないけども。『真鑑定』で+値が映っていない以上、エスのステータスには増強系のスキルやアイテムは何も使われていないはずだ。

 にもかかわらず、このぶっ飛んだステータス……。何かあるな。


 あと、やっぱりエスも俺と同様にスキルの重ね掛けをしてるってことは、海外でのそれは既知の情報だったのかもな。国外に公開はしてなかっただけで。やっぱ日本は色々と遅れていたらしい。

 それと、知らないスキルが4つくらいあるが、『神降ろし』は良いとして、『魔力の泉』か。これも魔力系の何かだよな?


「ん、ショウタ。次、私」

「あ、ああ。『真鑑定』」


*****

名前:ミスティア・J・サンダース

年齢:19

身長:156

体重:50kg

スリーサイズ:86/55/83

レベル:588

腕力:4656

器用:20817

頑丈:3492

俊敏:20816

魔力:6954

知力:5217

運:8


 装備:【No.06】魔導銃ケルベロス、闇夜のローブ、真愛のネックレス、真愛の指輪


ブーストスキル】超防壁Ⅴ

マジックスキル】魔力超回復LvMAX

エクストラスキル】銃器マスタリーLvEX


 武技スキル(二丁拳銃形態):ブレイクショット、クロック・スコーピオン

 武技スキル(ライフル形態):ブレイクショット


 称号:ケルベロス調伏師

*****


「いやいやいやいや」


 スキルはまあ想定通りっちゃ想定通りだが、ステータスはおかしいだろ。なんだこの数値は!?


「うわー、2人とも尖ってるわねー」

「旦那様に負けず劣らずですわー!」

「レベルではエス君の方が上なのに、総合ステータスではミスティちゃんの方が圧倒的に上なんですね……」

「そう言われるとそうだな。エスは相変わらず不憫枠だな」

「くっ……」

「ん。実際エスは不憫」

「しかし、このステータスは常軌から逸脱しておりますね。ご主人様にも迫る勢いですが、やはりこれも……?」

「うん、『幻想ファンタズマ』を得た影響だね」

「詳しく聞かせてくれ」


 まず、2人は『風』とケルベロスを手に入れるまではいたって普通のステータスだったらしい。

 エスの初期ステータスは以下の内容だったそうだ。


 腕力:4

 器用:4

 頑丈:4

 俊敏:10

 魔力:8

 知力:8

 運:5


 Lv1ごとの成長値は腕力4、器用3、頑丈3、俊敏5、魔力4、知力3で、SPは8。振り分けは俊敏と腕力で半々だったそうだ。

 だけど、レベル61の時に『風』を入手した事でこれらが一変したようだ。

 まず腕力・器用・頑丈の成長値が2倍になり、俊敏は3倍。魔力・知力・SPは全て4倍になったらしい。

 その為、Lv1ごとの成長値は腕力8、器用6、頑丈6、俊敏15、魔力16、知力12で、SPは32もあるとか。そしてSPの割り振りは、魔力と知力にしか充てられないらしく、仕方なく両方を半々で割り振ってるようだ。


 そしてそれはミスティも同じようで、初期ステータスは以下の内容だったそうだ。


 腕力:8

 器用:9

 頑丈:6

 俊敏:8

 魔力:6

 知力:6

 運:8


 Lv1ごとの成長値は腕力4、器用5、頑丈3、俊敏5、魔力4、知力3で、SPは8。振り分けは器用と俊敏で半々。

 しかしレベル13の時にケルベロスを偶然手にして以降、腕力・頑丈の成長値は2倍。魔力・知力は3倍。器用・俊敏・SPは4倍になったそうだ。

 結果として、Lv1ごとの成長値は腕力8、器用20、頑丈6、俊敏20、魔力12、知力9で、SPは32。振り分けはやっぱり固定されるそうで、器用と俊敏に半々でしか割り振れなくなっていたらしい。


「正直、俺の『幻想ファンタズマ』と比べて他の『幻想ファンタズマ』はステータス面で見劣りするところが出てきちゃうよなと思ってたけど、そうでもなかったみたいだな」


 しっかし2人とも、1レベルごとの成長値がえげつないなぁ。割と『幻想ファンタズマ』スキルの間でバランスが釣り合ってるみたいだな。

 問題は、高レベル状態で獲得してしまったら、急成長は望めないっていう罠があるくらいか。でも、そんなエスよりも運が悪い奴なんて、いるのかね。……いるのかもしれないなぁ。

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