ガチャ589回目:囮作戦
「……よし。こんなところか」
結局、アイラの言うように重要なスキルだけ圧縮することになったわけだが、『物理耐性』『魔法耐性』、それから各種鎧魔法を圧縮した結果、それぞれ以下のようになった。
『物理耐性』3個。
『物理耐性Ⅱ』2個。
『物理耐性Ⅲ』1個。
『物理耐性Ⅴ』11個。
『物理耐性Ⅵ』9個。
『物理耐性Ⅷ』2個。
『魔法耐性』1個。
『魔法耐性Ⅱ』1個。
『魔法耐性Ⅲ』2個。
『魔法耐性Ⅳ』3個。
『魔法耐性Ⅵ』14個。
『魔法耐性Ⅷ』2個。
『炎の鎧Ⅲ』3個。
『炎の鎧Ⅳ』6個。
『炎の鎧Ⅴ』3個。
『炎の鎧Ⅵ』3個。
『炎の鎧Ⅶ』1個。
『風の鎧』1個。
『風の鎧Ⅲ』1個。
『風の鎧Ⅳ』3個。
『風の鎧Ⅴ』8個。
『風の鎧Ⅶ』2個。
『土の鎧Ⅱ』1個。
『土の鎧Ⅲ』3個。
『土の鎧Ⅳ』3個。
『土の鎧Ⅴ』13個。
『土の鎧Ⅵ』3個。
『土の鎧Ⅶ』3個。
『水の鎧Ⅳ』3個。
『水の鎧Ⅵ』6個。
『水の鎧Ⅶ』3個。
「だいぶスッキリしたな」
あとは配布分の3種耐性をLvMAXにして、と。
「お疲れ様でした、ショウタさん」
「他の余る事が確定しているLv系スキルなどは、私が責任を持って売りましょう。シルヴィ様、こちらにも地域や国ごとのオークションはございますよね。所持量の1割ほど出品を予定しておりますので、全ての会場の値段表をお願いします」
「分かったわ。すぐ準備するわね!」
シルヴィが手元の端末を操作し始めた。アイラの事だから心配はないけど、一応言っておくか。
「あー、アイラ。売りに出してくれるって話だけど、その一部は――」
「承知しております。カスミ様達の分は確保しておきます」
「おー。ありがと。んじゃ、配り始めるぞー」
俺は『炎耐性LvMAX』『物理耐性Ⅷ』『魔法耐性Ⅷ』取得。『斬撃耐性Lv2』1個で『斬撃耐性LvMAX』に。『打撃耐性Lv2』4個で『打撃耐性LvMAX』に。『蒼炎操作LvMAX』『濁流操作LvMAX』『氷結魔法LvMAX』取得。『炎の鎧Ⅴ』3個と『炎の鎧Ⅵ』3個で『炎の鎧Ⅶ』に。『風の鎧Ⅶ』『土の鎧Ⅶ』『水の鎧Ⅶ』取得。
アヤネ、アイラ、アキ、マキは『炎耐性LvMAX』取得。『物理耐性Ⅴ』3個で『物理耐性Ⅵ』に。『魔法耐性Ⅵ』『斬撃耐性LvMAX』『貫通耐性LvMAX』『打撃耐性LvMAX』『蒼炎操作LvMAX』『濁流操作LvMAX』『氷結魔法LvMAX』『炎の鎧Ⅳ』『風の鎧Ⅴ』取得。『土の鎧Ⅴ』3個で『土の鎧Ⅵ』に。『水の鎧Ⅵ』取得。
それとアイラ、アキ、マキは『炎魔法LvMAX』を取得し、圧縮で『元素魔法LvMAX』に。
エンキは『物理耐性Ⅴ』を『物理耐性Ⅷ』に入れ替え。
エンリルは『物理耐性Ⅴ』を『物理耐性Ⅵ』に入れ替え。『風魔法LvMAX』を『元素魔法LvMAX』に入れ替え。『風の鎧Ⅳ』を『風の鎧Ⅶ』に入れ替え。
セレンは『物理耐性Ⅴ』を『物理耐性Ⅵ』に入れ替え。『水魔法LvMAX』を『元素魔法LvMAX』に入れ替え。
アグニは『物理耐性Ⅴ』を『物理耐性Ⅵ』に入れ替え。『魔法耐性Ⅲ』を『魔法耐性Ⅵ』に入れ替え。『炎魔法LvMAX』を『元素魔法LvMAX』に入れ替え。『炎の鎧Ⅴ』を『炎の鎧Ⅶ』に入れ替え。
イリスは『物理耐性Ⅴ』3個で『物理耐性Ⅵ』に。『魔法耐性Ⅵ』『斬撃耐性LvMAX』『打撃耐性LvMAX』取得。『炎魔法LvMAX』『風魔法LvMAX』『土魔法LvMAX』を取得し、圧縮で『元素魔法LvMAXに』。『蒼炎操作LvMAX』『風雷操作LvMAX』『濁流操作LvMAX』『氷結魔法LvMAX』『炎の鎧Ⅴ』『風の鎧Ⅴ』『土の鎧Ⅶ』『水の鎧Ⅶ』取得。
これで各種耐性系と魔法系統のスキルが充実したな。全員が『元素魔法』を覚えたついでに操作系4種のスキルの圧縮も試してみたが、そっちは反応なかった。このスキルは上位互換がないのか、それとも次の圧縮待ちか……。少し楽しみだ。
「そんで最後にモル君だが」
『キュ!』
「この『超防壁Ⅲ』を取得できるか?」
『キュゥ? キュキュ……』
スキルを両手で受け取ったモル君は、二足歩行のままスキルを身体に押し当てた。
するとしばらくして、スキルはモル君の中に吸い込まれて行った。どうやら成功らしい。
『キュキュ!』
「すごいですわ〜!」
「ん。スキルを取得する様子はエンキ達と一緒なんだね」
「モル君。まだまだ覚えられそうか?」
『キュキュー!』
いけるそうだ。
「そうか。でもダメだ」
『キュ!?』
ガーンといった様子で、モル君はオーバーリアクションをする。もう親に似てきたのか。
「旦那様、どうしてですの?」
「アヤネ、そんな顔するなって。何もイジワルをしてるわけじゃない。これも実験のためなんだ」
「実験、ですの?」
アヤネの頭を撫でながら頷いた。この実験の結果次第では、今後第五層で戦っていく上で、戦況を左右する情報になる。
「エス。変身したシェイプシフターだが、あいつらは安全地帯の境界線を越えられないが、魔法攻撃は撃ってくる。そういう認識でいいんだよな?」
「ああ。そういうこともあって、僕も他の冒険者達も、キャンプ地点から離れる時は、道具は完全に収納しておくし、休んでいる人がいないか確認をするようにしてるんだ」
エスが出しっぱなしにしてたのは、あの場から距離を置いて戦っていたのと、そもそもあの階層には他の冒険者がいないことを確認していたからかな。
にしても不用心だが。エスの『運』なら、その内流れ弾がテントに直撃してもおかしくないぞ?
「なるほどな。あと、変身の効果によって場所の入れ替わりが発生した場合、そこが境界線内部だった場合どうなる?」
「場所の入れ替わりは実行されるけど、同時に変身した敵は一番近い境界線の外へ弾き飛ばされる。だから、境界線を出る時が一番危なかったりするんだ。全ての入れ替わりが同時に発生した場合、複数のシェイプシフターに囲まれる形になるからね」
「了解。解説助かる」
俺はモル君を抱き上げ、目線を合わせた。
「モル君には当日、俺達が拠点に篭って身を隠している間、先行して奴らの前に立って欲しい。そこで変身されるかどうかがみたい」
『キュ!? キュキュ……』
アヤネじゃなくても何を言いたいか分かるなー……。モル君って結構ビビりだよな。親に似たのか、それとも『テイム』される過程で仲間が次々倒されて行った光景が残っているのか。その辺は不明だが、俺だってなにも彼を危険な目に遭わせたいわけじゃない。
「まず今回の実験だが、モンスターはコピーの対象になるのかということだ。エス、もう1つ確認だが、過去のスタンピードの際、見た目は同じでも
「うーん、いなかったはずだよ。そんなのがいたら、間違いなく記録に残っているはずだ。ね、シルヴィ」
「ええ。そんな記録は無かったわ」
「よし。それとモル君、心配はしなくていい。もし仮に変身されて連中の集団の中に連れて行かれたとしても、危険な目に遭うことはまずない」
『キュ?』
「シェイプシフターのステータスはオール1500。対してモル君は平均ステータス3000オーバーだ。その上スキルも、攻撃に使えそうなのは『土魔法Lv4』だけ。危険な攻撃も『超防壁Ⅲ』が守ってくれる。それに、モル君が前に出ている間、俺は『視界共有』で見守っている。危ない目に遭うことはほぼないぞ」
『キュキュ……キュ!』
覚悟が決まったようだ。
何度も言うがこのステータスで『超防壁Ⅲ』がある以上、ダメージを負う心配はまずないはずだが、アヤネを悲しませたくはないから、もしもの時は全力で守ってやろう。
「そのあとはエンキ達とイリスも頼むな」
『ゴゴ!』
『プルプル』
『ポー。ポポ?』
「ん? ああ、そうだなぁ……」
「兄さん、エンリルはなんて?」
「ああ、もしコピーされるようならスキルは可能な限り外そうかっていう確認だな。まあでも、相手も弱くなる分こっちも相対的に弱体化するからなぁ。そのままで良いよ」
『ポ!』
『♪』
『キュイ』
さて、第五層で気を付けるべき点はこんな所だろうか? あ、そうだ。
「エス、実際問題猶予としては、具体的に何日くらいありそうだ?」
「そうだね……。短くて8日。長くて15日といったところかな」
「振れ幅でかいな。まあでも、1回しかスタンピードが発生していない以上、予測も曖昧になっちゃうか」
「そうだね」
「じゃ、とりあえず3日ほど休暇にしようか」
清算も終わったし、また数日ほどのんびり過ごしますかね。
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