ガチャ547回目:赤黄緑
2つの煙から現れたのは、背格好は先程までと同様『ビッグランスモール』だったが、片方は全身が赤く、もう片方は全身が黄色かった。
*****
名前:エルデスト ガヴァナー
レベル:250
腕力:2500
器用:2500
頑丈:2500
俊敏:1500
魔力:6000
知力:300
運:なし
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★【
装備:支配者の赤槍
ドロップ:ランダムな装備、ランダムボックス
魔煌石:中
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名前:セカンド ガヴァナー
レベル:240
腕力:2400
器用:2400
頑丈:2400
俊敏:1200
魔力:4000
知力:400
運:なし
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★【
装備:支配者の黄槍
ドロップ:ランダムな装備、ランダムボックス
魔煌石:中
*****
「また信号機かよ」
エルデストとセカンドってことは、支配者の長男と、次男ってとこか?
となると、1匹だけだった場合は三男が出て来たのかもな。んで、残りの色合い的に、どうせ三男は緑だろう。
けど、ドロップもカラー別っぽい感じだし、何よりこの『
あと特徴的なのは、雑魚が鉤爪でレアは手がドリルだったのに、コイツらは人間に近い手をちゃんと持っていて、そこに槍を装備しているところか。戦闘スキルもしっかり持ってるし、戦士系のモンスターなんだろう。逆に『土魔法』はせっかくLvMAXなのに、『知力』が無さ過ぎて碌なものが使えそうにないしな……。
「エンキとセレンとイリスは長男、アキとマキとアヤネとアイラは次男を相手していてくれ」
俺の言葉を受けて、7人は頷きそれぞれの相手へと向かっていき、即座に戦闘が始まった。
「珍しいね、兄さんが完全初見のモンスターを任せるなんて」
「そうか? まあでも、エスが来る前はそれなりにこういう機会もあったぞ」
「ん。私は?」
「ミスティが加わると明らかに戦力過多だからなぁ。悪いけど、あのくらいの強さなら、今の構成が練習をする上でちょうど良さそうだったんだ」
「ん、そっか。なら仕方ない」
「ただ、倒すまではいかないでくれなー。できれば三男も同時撃破を狙いたいからさ!」
『ゴ!』
「承知しました。持たせます」
エンキとアイラが返事をしてくれる。本来、レベルだけでみればあのモンスター達は、ダンジョンボスクラスと言っても過言ではないし、任せっきりにするには不安が残る。けど、枠組みとしてはレアⅡだからか、ダンジョンボスほどピーキーな性能も特殊な能力も持ってはいない。
だから、彼女達の練習相手としてはもってこいだと思うんだよな。
「んじゃ、エス、ミスティ、エンリル。俺たちは雑魚を100体追加で狩ろう。そんでそのままレアⅡにして三兄弟をセットにして同時に狩ろう」
『ポ!』
「了解した。けど、何もこいつらまで同時討伐にこだわる必要はないんじゃないかな?」
「まあ意味なんてなくて、普通に1体ずつ倒すのと変わらんかもしれないが、もしかしたら意味があるかもしれないだろ? もう一回沸かせるハメになると面倒だし、それにそうなると……」
「ん。宝箱を増やしたくない?」
「そゆこと」
「はは、了解だ」
そうして俺達はレアⅡを彼女達に任せ、マップ上に映る残った雑魚を殲滅して追加のレアを狙いに行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「ただいまー」
別行動を開始して大体15分ほどが経過しただろうか。俺達が元の場所へと戻ってくると、そこには瀕死になりボロボロになった2色のレアⅡの姿があった。
「あ、おかえりなさい。ショウタさん」
「どんな感じだった。問題はなかったか?」
「ええ、良い運動になったわ」
「私たちの力を試す上で、ちょうど良い強さの相手でした」
「この4人なら、負ける心配はありませんでしたわっ」
「そっか。なら良かった」
『ゴゴー』
エンキ達も問題なさそうだな。
『ドスンッ!』
「兄さん、ここで良いかい?」
「おう、ありがとな」
エスによって運ばれてきたのは、俺達が道中で湧かしてきた緑の三男こと、『サード ガヴァナー』。
*****
名前:サード ガヴァナー
レベル:220
腕力:2200
器用:2200
頑丈:2200
俊敏:1000
魔力:3000
知力:650
運:なし
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★【
装備:支配者の緑槍
ドロップ:ランダムな装備、ランダムボックス
魔煌石:中
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こいつは湧いた瞬間にミスティとエスによってボコボコにされ、満身創痍となっていた。そうして再び、レアⅡ達が一列に並べられた。
「それでショウタ君、どういう風に同時討伐するの?」
「さっき取得した新技ですの?」
「いや、あれは1体に対してのみ集中攻撃する技だから使えないかな。それに一撃系じゃなくて手数系の技だから、一カ所に纏めたとしても一気に倒すには不向きだ」
「では、さきほど試された新技を……?」
「二度目となれば、力加減も調整できそうですね」
「いや、そっちも使わない。今回試すのは、技というよりかは……魔法だな」
俺はそう言って、『魔法の鞄』からとあるものを取り出し、首にかける。
「ああ、なるほどね」
「ん。確かにその手があった」
「こいつらは『魔法耐性』と『貫通耐性』があるけど、全力で行く必要は無さそうかな。だから、そうだなぁ……。よし、
『ドドドッ!!』
巨大なエネルギーを内包した3つのマジックミサイルが出現し、次の瞬間にはレアⅡ達の頭部を吹き飛ばした。
【レベルアップ】
【レベルが12から448に上昇しました】
おー。三男を湧かす為に倒したレアで、1回ガチャを回しておいて正解だったな。滅茶苦茶レベルが上がったぞ。
「にしても、凄い威力だったな」
「凄かったですわー!」
「ん。ショウタの弾丸並かそれ以上だった」
マジックミサイルの8倍ともなれば、消費魔力は30×8×8で1920。それを3つ同時なら5760消費だ。『魔力の叡智』による1割カットが適用されるとはいえ『天罰の剣』よりも消費が重いのだ。
気分が悪くなるのは嫌だったのでフルチャージした『魔力貯蔵のネックレス』を着用してみたが、これ便利だよなぁ。まったく気持ち悪さを感じなかったぞ。
また後でチャージしとかないとな。
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