ガチャ544回目:第三の敵
俺達は出現した階段を下って行く。そして大体ビル3階層分くらい降りたところで、開けた場所に出た。
「ここがマップで見えてた、頂上に一番近い場所だな」
「なんにも居ないわねー」
「休憩場所、ということでしょうか」
「階段からの明かりがあるので多少はマシですが、この先は完全な暗闇のようですね」
「完全な暗闇タイプの洞窟は2回目ですわねっ」
「ん。私は初めてだけど、問題なく奥まで視える」
「僕はまるで視えないや。けど、風が通ってさえいれば僕に感知できない場所はないよ」
「頼もしい限りだ。まあでも、明かりはあるに越したことはないから、アヤネとマキ、頼めるか?」
「はいっ」
「はいですわ!」
「ですがご主人様。その前にガチャを回さねば」
「……ああ、そうだった」
イベントが重なりすぎて、後回しにし続けた結果忘れてた。この先マップを見る限り、モンスター同士の間隔が空いてる隙間は存在してるけど、こんな何もない空洞というか広間のような場所は、最後のワープゲート付近くらいしかないもんな。
「んじゃ、回すね」
『ジャララララ!』
結果は金1、黒2、白2、緑3、紫2。
『SSR 腕力上昇+280、器用上昇+280』
『SSR スキル:ガンナーLv1』
『UR 魔力上昇+420、知力上昇+420』
『UR スキル:空間魔法Lv1』
『UR スキル:魔眼耐性Lv1』
『SUR ステータス6種上昇+350』
『SUR スキル:急所突きⅡ』
『BR スキル:スキル圧縮ε』
『BR スキル:スキル圧縮Φ』
『LR スキル:アトラスの縮図』
「無料ガチャ」では赤5。
『SR 腕力上昇+140』
『SR 器用上昇+140』
『SR 魔力上昇+140』x2
『SR 知力上昇+140』
*****
名前:天地 翔太
年齢:21
レベル:161
腕力:48752(+24212)(+24376)
器用:48760(+24216)(+24380)
頑丈:48168(+23920)(+24084)
俊敏:48218(+23945)(+24109)
魔力:49196(+24436)(+24598)
知力:49068(+24372)(+24534)
運:28464
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武技スキル:無刃剣[双連・無刃剣Ⅲ]、閃撃[閃撃・剛]、紅蓮剣[飛剣・鳳凰Ⅲ]、紫電の矢[雷鳴の矢]、魅惑の矢、破魔の矢
称号:ゴブリンキラー、アントキラー、神殺し
管理者の鍵:525、810、777、1086
封印の鍵:タイプL、★タイプB
知恵の実:No.4
*****
『ボックスの残り 80/110』
スキル優先度的に、あと数回はBRは固定だろうし、『アトラスの縮図』もⅡになるまでは出続けるのかもな。しっかし、
下手すると、『スキル圧縮』のオプションは24文字全部出るんじゃないか……?
逆にそれほどまでにオプションを付けないと進化しない『スキル圧縮』は、どれだけの可能性を秘めてるんだ……?
「そんじゃ、行こうか」
俺とエスを先頭、エンキを殿に据えて俺達は洞窟を進み始めた。この洞窟、明かりは一切取り入れられてないけど、逆に道の幅は広く、最大サイズのエンキでも余裕で通れるくらい広々としていた。
逆にここまで道が広いと、ドデカい何かが現れるんじゃないかと内心ヒヤヒヤ……。いや、半分くらいはワクワクしていたが。
そしてそろそろ、最初の赤点と接敵するはずだ。
「……お、アレか?」
*****
名前:スモールスピアモール
レベル:95
腕力:1200
器用:900
頑丈:650
俊敏:800
魔力:800
知力:400
運:なし
【
【
装備:なし
ドロップ:スモールスピアモールの鉤爪、ミネラルワーム、ランダムボックス
魔石:中
*****
『キュキュ』
『キュキュ?』
『キュキュ!』
どうやら最後のモンスターは、二足歩行で歩くモグラのようだった。彼らは初めての来客に戸惑っているようで、顔を見合わせていた。
中々愛嬌のある奴らだな。
「か、可愛いです……!」
「1匹ちょっと欲しくなるわね」
「ん。割とアリ」
「でも、飼うにしてもステータスが高すぎますわ」
「そうですね。下手なレアモンスターよりも凶悪なステータスをしています」
『プル?』
イリスがそうかな? と不思議そうにしている。
「それはお前が特殊なだけだぞ」
『プルプル』
「それにしても、雑魚なのに宝箱を落とすのか。なかなかロマンのあるモンスターじゃないか」
「兄さんにしてみれば宝の山だね。文字通り」
「ん。箱まみれになる未来が見える」
「でも、いくら夢のあるモンスターでも、あっちから攻撃してくれないと倒しにくいな」
流石に無抵抗なモンスターを倒すのは……イリスのことを思い出して苦しくなるな。
『プル?』
足元で跳ね続けてるイリスをキャッチして撫でる事にした。
『プルプル』
そうしているとモグラ達が動きを見せた。どうやら相談は終わったらしいな。
『キュキュー!』
『キュキュー!』
1体は洞窟の奥へと叫び、残りの2体は鉤爪を構えて突撃して来た。どうやら、戦う気らしい。洞窟の奥からは大量の赤点が押し寄せて来ているのが見えるし、これは連戦になりそうだ。
「そうこなくっちゃな!」
そうして俺はモグラ達を斬り捨てては奥へと進み始めた。流石にその場に止まって戦い続けると、ドロップアイテムがやばいのだ。特に宝箱が毎回出るせいで、数体倒すだけで足場が埋め尽くされるのだ。
流石にその状態で戦闘をするとせっかくのドロップがモグラ達に踏み荒らされるので、前に出なくちゃいけないのだ。
まあ敵のステータスは今までの雑魚の中で一番高いけど、それは別に雑魚としてみればというだけだ。別段苦戦することなく斬り捨て続け、100体討伐後にはしっかりと煙が発生した。
問題は100体倒した程度ではモグラの波が引く様子はなく、奥から大量の雑魚がまだまだ流れ込んできていた。その上、明らかにマップに映る赤点が増加傾向にある。無限湧きなんてオチはないだろうけど、レアの相手のことを考えたら、流石にこのまま1人での迎撃には限界が来そうだ。
「悪い、そろそろ捌き切れない。皆頼む!」
「おっけー!」
「ん。暴れる」
「2年分のモンスターが溜まってるのかもしれないね。任せてくれ」
『~~♪』
『プルーン』
アイラとエンリルは引き続きアイテム回収を担当し、エンキは殿のままその場に残り、マキとアヤネは動画撮影のために残ってくれた。なので他の面々が前線に押し出てくれた。
さーて、ここのレアは何かなっと。
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