ガチャ536回目:10回目の更新

 ガチャの筐体の輝きはどんどん強くなり、そしてゆっくりと光が消えて行く。そこに残ったのは、ボディが紫から緑へと変化し、黒の縦ラインが2本入った筐体だった。


「よし、セーフ!」


 んで、肝心のバージョンアップ内容は……。


『バージョンアップ! 出現する増強アイテムの効果が高まりました!』

『バージョンアップ! ガチャの消費レベルが16⇒18に上昇しました!』

『バージョンアップ! ガチャの更新回数が10回に到達しました。最上位レアリティが更新されます!』


『管理者権限を4つ確認。一部の特殊アイテムがアンロックされました』

『管理者権限を4つ確認。一部の特殊スキルがアンロックされました』


『ボックスの残り 110/110』


 消費が20上がるのはまあ予想していたし、毎回180というのも地味にキツイが……。今回は今までにない表記が出て来たな。最上位レアリティの更新。『BR』の次か……!


「思えば『充電』込みで、かれこれ10回目の更新だったか」

「ん。ショウタがこのスキルを手にしてから、まだ数ヶ月なんだよね。それでもう10回目。すごいペース」

「兄さんは、一体幾つのレベルを捧げて来たのか気になるよ」

「確実に1万は超えておりますね」

「そうですね。きっとショウタさんの『運』を見れば、簡単に逆算できるのでは無いでしょうか」

「あ、その手があったわね。ショウタ君、今いくつあるのー?」

「えっと、27652だね」

「ではそこから初期値の2を引いて半分にすれば……。はわわ、凄いレベルですわー」


 改めて数字にしてみると途方もない数字ではあるよな。エスとミスティがその数字のデカさに半ば宇宙猫化しているし。


「それじゃ、さっそくガチャを回してみるかな」

「楽しみですわ!」

「ん。ワクワクする」


 アヤネが膝の上に、ミスティが背後から覆い被さりガチャから何が出るかを観戦するようだった。まあ観戦しても、相変わらず他の人には中身は見えないんだけど。


『ジャララララ!』


 結果は新色があり、金1、黒2、白2、緑3、紫2。


『SSR 頑丈上昇+280、俊敏上昇+280』

『SSR アイテム:神秘の果実【忍者パッシブスキルセット】』

『UR 魔力上昇+420、知力上昇+420』

『UR スキル:弱体化Ⅱ』

『UR スキル:スキル圧縮Ⅲ』

『SUR ステータス6種上昇+350』

『SUR スキル:狭間の理』

『BR スキル:スキル圧縮α』

『BR スキル:スキル圧縮β』

『LR スキル:神速』


 「無料ガチャ」では赤5。


『SR 腕力上昇+140』

『SR 器用上昇+140』

『SR 頑丈上昇+140』

『SR 俊敏上昇+140』

『SR 知力上昇+140』


*****


名前:天地 翔太

年齢:21

レベル:115

腕力:45300(+22532)(+22650)

器用:45308(+22536)(+22654)

頑丈:45836(+22800)(+22918)

俊敏:45886(+22825)(+22943)

魔力:46304(+23036)(+23152)

知力:46176(+22972)(+23088)

運:27652


ユニークスキル】レベルガチャⅡ、真鑑定Lv5、鑑定偽装LvMAX、気配偽装Lv5、アトラスの縮図、鷹の目Ⅲ、魔石操作Ⅲ、★弱体化Ⅲ、★スキル圧縮Ⅳ、★スキル圧縮α、★スキル圧縮β、充電Ⅱ(2/3)、天罰の剣、武器貯蔵庫

ブーストスキル】金剛外装Ⅳ、超防壁Ⅴ、剛力Ⅶ、怪力Ⅵ、阿修羅Ⅴ、怪力乱神Ⅲ、金剛力Ⅱ、俊足Ⅵ、迅速Ⅵ、瞬迅Ⅳ、迅雷Ⅱ、鉄壁Ⅵ、城壁Ⅵ、金剛体Ⅳ、難攻不落Ⅲ、金剛壁Ⅱ、力溜めⅢ

パッシブスキル】身体超強化LvMAX、硬化Ⅶ、風耐性LvMAX、水耐性LvMAX、光耐性Lv5、闇耐性Lv4、物理耐性Ⅵ、魔法耐性Ⅴ、斬撃耐性Lv6、貫通耐性Lv5、状態異常耐性、酒耐性Lv5、知覚強化Ⅲ、思考加速Ⅱ、並列処理Ⅳ、二刀流Ⅲ(1/3)、体術LvMAX、武闘術Lv1、剣聖Lv9、盾術Lv2、神槍術Lv1、鞭術Lv8、神弓術Lv5、ガンナーLv5、狩人の極意LvMAX、暗殺の極意LvMAX、姿勢制御LvMAX、摩擦抵抗Ⅲ、重力抵抗Lv8、空間把握Lv6、曲芸Lv7、水泳LvMAX、精力増強LvMAX、性豪Lv1、恐怖耐性Lv3、痛覚耐性Lv2、悪臭耐性Lv3、精神耐性Lv2、魔眼耐性Lv5

PBパッシブブーストスキル】統率Ⅲ、破壊の叡智Ⅴ、魔導の叡智Ⅳ、魔力の叡智、万象の刻印、魔眼適性

アーツスキル】予知Ⅳ、克己Ⅲ、看破、隠形Ⅴ、気配断絶Ⅲ、認識阻害、オーラ感知(1/3)、全感知(2/3)、毒抗体Ⅳ、跳躍LvMAX、暗視Ⅳ、衝撃Ⅳ、鎧通しⅢ、急所突きⅡ(1/3)、ウェポンブレイクⅡ、アーマーブレイクⅡ、重ね撃ちLv4、連環拳、縮地Ⅱ、忍び足Ⅱ(1/3)、壁走りLvMAX、木登りⅤ、虚空歩、チャージアタックⅥ、ウォークライⅡ、追跡者Ⅴ、騎乗Ⅱ、天鼓雷撃Ⅲ、震天動地Ⅲ、神通力Ⅱ、弱点看破、魔鉄加工術、魔石加工術、魔工彫金師、完全分解α

マジックスキル】★狭間の理Ⅱ、視界共有Ⅱ、念動力Lv3、飛剣術LvMAX、元素魔法LvMAX、外典魔法Lv3、空間魔法Lv6、泡魔法LvMAX、風雷操作Lv1、濁流操作Lv1、砂塵操作Lv6、回復魔法Lv1、極光魔法LvMAX、海魔法LvMAX、宵闇魔法Lv8、混沌魔法Lv2、聖魔法Lv2、時空魔法Lv4、泥人形Ⅳ、風の鎧Ⅱ、魔力超回復LvMAX、魔力譲渡Ⅲ

スペシャルスキル】★神速、魔導技師、魔導の御手Ⅲ、言霊支配、恐慌の魔眼、魅惑の魔眼、解析の魔眼、威圧Ⅱ、強圧、王の威圧Ⅳ、決闘Ⅲ、裏決闘Ⅱ、ダブルLv3、ミストミラージュ、天使の祝福、真理の眼


武技スキル:無刃剣[双連・無刃剣Ⅲ]、閃撃[閃撃・剛]、紅蓮剣[飛剣・鳳凰Ⅲ]、紫電の矢[雷鳴の矢]、魅惑の矢、破魔の矢


称号:ゴブリンキラー、アントキラー、神殺し

管理者の鍵:525、810、777、1086

封印の鍵:タイプL

知恵の実:No.4


*****


『ボックスの残り 100/110』


「おおー、LRだ!」

「金色ですわー!」

「ん。ピカピカ」

「LRってレジェンドレアってことよね? 良いわね良いわね!」

「おめでとうございます、ショウタさん!」

「しかもそのスキルは……。はは、まさか『神速』が出るなんてね」

「知ってるのかエス」

「ああ、僕が持ってる『伝説レジェンダリー』スキルだよ。効果は……簡単に言えば『縮地』の上位互換で、ノーモーションで高速移動ができるようになるんだ。だから『虚空歩』があれば更に化ける」

「おお」


 そりゃすごい。エスの口ぶりからして、恐らく空中でも『縮地』のような高速移動が可能になるんじゃないだろうか。そうなれば、色々と試してみたいことがあるな。

 早速次のレアⅡでやってみようかな。


「これからこのクラスのスキルを兄さんはガチャの度に量産して行くってことだよね。末恐ろしいなぁ」

「まあ、ガチャが考えるレアリティだから、全部が『伝説レジェンダリー』級になるかは不明だけどな」


 それでもレジェンドレアなんて大層な名前をしてるんだ。伝説が出ないなんてオチはない……よな?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


この作品が面白いと感じたら、ブックマークと★★★評価していただけると励みになります!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る