ガチャ535回目:激戦を終えて
俺達は5分近い総力戦を乗り越え、『コラプショングリフォン』を限界まで追い詰めていた。そして俺の剣が、奴の懐に入り込む。
「これで、とどめだ!!」
『斬ッ!!』
俺の剣が奴の首を叩き斬り、とどめに頭蓋を叩き割った。
そうして奴はようやく全身から煙を発したのだった。
【レベルアップ】
【レベルが52から455に上昇しました】
【特殊モンスターが強化状態で討伐されました】
【以後一ヶ月間、ダンジョン内でドロップする一部アイテムの量が向上します】
【以後一ヶ月間、ダンジョン内でドロップする一部アイテムの質が向上します】
【以後一ヶ月間、ダンジョン内でドロップする一部アイテムのドロップ率が上昇します】
「おっ。ユニークボスだからと期待したが、特典が山盛りだな」
「いっぱいですわー!」
「でもスタンピード関係は影響ないみたいね」
「次層への通行証も出ませんでしたし、本筋とは違う相手だったのかもしれません」
「ショウタさん、お疲れさまでした」
「ああ、ありがとマキ」
マキの抱擁に心を落ち着かせていると、ミスティが背後から飛びついて来た。
「どうしたミスティ」
「ん。ショウタ今までで一番オーラが強い。いっぱいレベルアップした?」
「おう。455だ」
「ん。すごい!」
「ガチャいっぱい回せるわねー。って、残り1回しかないんだっけ」
「そうなんだよね。次が出るのかまた『充電』が始まるのか。今からちょっと怖いよ」
まあ、ビビっててもしょうがない。
覚悟を決めよう。
「ところで兄さん。今の告知だけど、どのくらいの距離まで聞こえているかわかるかい? また第三層にいる人間にだけが対象なのかな」
「いや、あの表記方法には覚えがある。多分ダンジョン全域で効果がある内容だから、全ての階層に通達されてるはずだ」
「そうなのかい? あのドロップが何を対象にしてるか定かではないけど、そういうことなら今日も、帰還したら兄さんは盛大にもてなされるね。そこに僕はいないけど、大丈夫かい?」
「ぬぐ……」
そうだった。これからエスは第五層まで突っ切るんだった。まあ俺も中でキャンプを張っても良いんだが、なんだかんだであの協会付属のホテルでの生活が居心地よく感じてはいるんだよなぁ。
流石スイートルーム。居心地の良さは侮れない。
「……まあ、なんとかするさ」
主にうちの彼女達が。
その意味をしっかり察知したのか、皆がくっついてきた。
「ふふ、なんとかしますね」
「ショウタ君は仕方ないわねー。任せておきなさい」
「ん。ほどほどに助ける」
「旦那様は毅然とされていれば大丈夫ですわ!」
『ゴゴ』
『ポー』
「ではご主人様、ここでガチャを引いて行かれますか? それとも、先に頂上に向かいますか?」
「あー……。イベントが渋滞したら面倒だし、まずはここで引いてく」
「畏まりました」
アキとマキに挟まれながらどかっと腰を下ろし、ガチャを起動させた。
「どうなるかしらねー」
「更新間際はいつもドキドキしますね」
「ま、なるようになるさ」
さーて、何が出るかなっと。
『ジャララララ!』
結果は最後まで変わらず黒2、白2、緑4、紫2。
『SSR 頑丈上昇+230、俊敏上昇+230』
『SSR スキル:精神耐性Lv1』
『UR 魔力上昇+380、知力上昇+380』
『UR スキル:魔眼耐性Lv1』
『UR スキル:鷹の目Ⅱ』
『UR スキル:弱体化Ⅱ』
『SUR ステータス6種上昇+300』
『SUR スキル:並列処理Ⅲ』
『BR スキル:全感知』
『BR スキル:時空魔法Lv1』
「無料ガチャ」では赤5。
『SR 腕力上昇+125』
『SR 器用上昇+125』
『SR 魔力上昇+125』x2
『SR 知力上昇+125』
*****
名前:天地 翔太
年齢:21
レベル:295
腕力:44680(+22042)(+22340)
器用:44688(+22046)(+22344)
頑丈:44656(+22030)(+22328)
俊敏:44706(+22055)(+22353)
魔力:45124(+22266)(+22562)
知力:44716(+22062)(+22358)
運:27652
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武技スキル:無刃剣[双連・無刃剣Ⅲ]、閃撃[閃撃・剛]、紅蓮剣[飛剣・鳳凰Ⅲ]、紫電の矢[雷鳴の矢]、魅惑の矢、破魔の矢
称号:ゴブリンキラー、アントキラー、神殺し
管理者の鍵:525、810、777、1086
封印の鍵:タイプL
知恵の実:No.4
*****
『ボックスの残り 0/100』
『鷹の目』と『並列処理』が上がったか。どっちも使えるスキルだから、どう進化したか気になるところだな。あとは『時空魔法』だけど、相変わらず使える気がしない。結局この魔法はなんなんだ?
今のところBRのこっちよりSURの『聖魔法』の方が役に立ってるぞ。
まあそれはそれとして、問題はガチャだ。
「どうなる……!?」
俺達の視線はガチャの筐体へと集まると、筐体はゆっくりと輝き始めた。
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