ガチャ411回目:巨鳥と覗き見
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詳細は文末で。
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「エス、ミスティ。ちょっとこっち来て」
2人を呼んで、それぞれの肩を掴んで許可を出し、マップの説明をした。2人とも驚いてくれているようだったが、エスの反応は顕著だった。
「……兄さん、このスキルは一体」
「これ、内緒なー」
「もちろんだよ。こんなスキル、誓約関係なしに誰にも伝えてはいけない! 絶対に秘密にするべきだ! これが兄さんの『
「いや、違うけど」
「なんだって? こんな破格のスキルで、『
普段は軽薄なイメージのあるエスが、珍しくマジなトーンで驚いていた。同じSランクであるエスにとっても破格だと思うということは、あっちの国でもこのレベルのスキルは存在しないのかな? まあ俺も、このスキルはぶっ壊れすぎて『
逆にミスティはワクワクしているようで、ちょっと前のめりになってマップを見ていた。
「これ、ショウタが見た物が反映されていくの?」
「そうだよ」
「ふぅん……。ねえねえ、こっちのを押したら他の階層に切り替わるの?」
「そうそう」
普段はSランクの風格とでも言うべき存在感を放ってるけど、こうやってみると年相応の女の子だな。
「じゃあ、他の階層の様子も、手に取るようにわかっちゃうんだ」
「ああ。例えば第二層に置いてきたカスミ達は……」
タップすると、カスミが水着姿で全力疾走をしていた。そしてその横をハヅキも走っている。2人の後ろをモンスターが追いかけているみたいだし、俺の修行を真似てるのかもな。
ついでに第三層を開いてみたが、大瀑布近辺に赤丸の反応は無かった。あいつ、再出現時間とか滅茶苦茶長いんだろうか?
「これっていつでも、覗き放題なの……?」
「同じダンジョン内かつ、見たことのある相手に限るけどな」
「じゃあ、私が着替えてたり、お風呂入ってる瞬間でも、覗けちゃうんだ?」
「え?」
……言われてみれば確かに、それは可能だ。
同じダンジョン内という条件さえ満たせば、一度見た人間の映像がリアルタイムで反映されるわけだ。
適当に夜のキャンプ地をタップするなり、第二層で海の家の営業時間にタップしたりすれば、情事中だろうと着替え中だろうとシャワーだろうと覗き放題じゃないか。その発想は無かった。
「あー……。まあ、そうだな」
「今まで気付かなかったの?」
「彼女達がいれば、その必要はないしな」
「そこは倫理的にやらない。じゃないんだね?」
「男なら葛藤はするだろ」
「ショウタは正直なんだね」
「嘘をついても、うちの彼女達には通じないからな」
ちらりと視線を投げかければ、皆ニコニコで俺を見ていた。こっちは覗きの話をしてるってのに。
「ちなみに私、夜は全裸派だから」
「なんのカミングアウト!?」
「見るかなと思って」
「いや。見ないから」
「どうして?」
「……逆にどうして彼女達が見てる前で、ミスティの裸を鑑賞しなきゃならんのだ」
「そっか。残念」
「ご主人様。歓談中に申し訳ありませんが、アレが来ました」
アイラの視線を追うと、例の煙がゆっくりと顔を出しているところだった。
ようやく到着か。レアを討伐してから、かれこれ10分以上経過してるぞ。
「んじゃ、全員準備」
「「「「はい!」」」」
「僕達は下がっていようか」
「……うん」
ミスティがまだ何か言いたそうにしているが、まずはこのレアⅡを対処してからだな。
煙が巣の中心部に到着すると膨張し、中からモンスターが産み落とされた。
『グェー!!』
*****
名前:ルフ
レベル:160
腕力:1750
器用:1300
頑丈:900
俊敏:2200
魔力:4000
知力:1200
運:なし
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装備:なし
ドロップ:ルフの丸鶏、ルフの七色羽根、ルフの卵、ランダムボックス
魔石:極大
*****
通常種やレアはカラスを大きくさせた見た目をしていたが、こちらは完全に別物だった。頭が白く、身体は褐色。猛禽類の中でも、男の子が特に好きそうな……ハヤブサやコンドル、ワシと類似した存在だった。体高だけでも2メートルは軽く超えているので、翼を広げたこの状態は威圧感がすごい。
俺も男の子なので、こういう造形の生き物は割と好きなタイプだったりする。戦闘中じゃなきゃじっくり眺めてみたいところだが、そうもいってられないな。
『グェ!!』
「早速か!」
『ルフ』の突進を正面から受け止め、蹴り飛ばして距離を置く。
今ので大体の強さはわかった。『腕力』系の能力もないし、強そうなのは見た目と突進力くらいか。どちらかというと魔法寄りかもしれないな。
「今回は……。アキ、マキ。俺と3人でやろうか」
「わかったわ!」
「はい、頑張ります!」
そうして映像の為に軽く戦い、その後は全力で叩き切った。
「『閃撃・剛』!」
『斬ッ!』
【レベルアップ】
【レベルが18から214に上昇しました】
撃破すると同時に煙は霧散して消えていった。スキルも美味しいし、他にも鳥の巣があるのなら手当たり次第に回って行くのもありかもしれないな。
「ミスティ、何か言いたいことあったか?」
「手伝える事ないかなって」
「……今は無いかな」
「そっか……」
彼女には悪いが、心の奥底で少しでも邪魔に思ってしまったら激痛が走る契約になっている。ミスティの攻撃手段や攻撃力が未知数である以上、ドロップの関係上、戦闘中に混ざればその危険性は常に付きまとう訳で……。たぶん『愛のネックレス』を着けれるくらいの存在にならないと、戦闘参加は不可能だろう。
ここの鳥ゾーンが終わったら昼食にして、その時余裕があったら説明しようかな。
「んじゃ、この調子でガンガン狩って行くぞー!」
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アンケート:https://twitter.com/hiyuu_niyna/status/1747089838183190740
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