ガチャ384回目:無限ダッシュ再び

「他の全員のステータスと、カスミも改めて視ても良いか?」

「うん、いいよ!」


 レンカが勢いよく返事をし、他の子達も頷いてくれる。まずはカスミからだな。


*****


名前:天地 香澄

年齢:19

身長:157cm

体重:49kg

スリーサイズ:85/56/87

レベル:208

腕力:1329

器用:1329

頑丈:837

俊敏:1027

魔力:629

知力:629

運:10

SP:896


装備:第七世代型・雲母【真打】


ブーストスキル】剛力、★怪力、★阿修羅、★怪力乱神、俊足、★迅速、鉄壁、★城壁

パッシブスキル】★思考加速、身体強化Lv1、体術Lv1、★剣術Lv3、抜刀術Lv2

アーツスキル】気配感知、★毒抗体Ⅲ


*****


 うん、スキルは軽めの物を与えたから数だけは多少マシになったけど、やっぱりまだまだスキルは少ないな。あっとそうだ、『毒抗体』で思い出した。他の子達にもこのスキルはあげないとな。でもこの階層に毒持ちのモンスターはいないし、まだ大丈夫か。

 次にハヅキは……。


*****


名前:白峰 葉月

年齢:19

身長:155cm

体重:48kg

スリーサイズ:80/55/83

レベル:208

腕力:1329

器用:1329

頑丈:627

俊敏:1027

魔力:628

知力:837

運:10

SP:896


装備:第七世代型・金雲母【改メ】


ブーストスキル】剛力、俊足、鉄壁

パッシブスキル】身体強化Lv1、体術Lv1、剣の心得Lv4、抜刀術Lv2

アーツスキル】気配感知、危険感知


*****


 ステータスに関してはほとんどカスミと同じだし、スキル構成も近いな。

 そして『克己』は持っていないようだが、信念というか、心持ちというか、メンタル的に持っていそうなんだよな。技術として。

 次はハルだな。


*****


名前:芝山 春

年齢:19

身長:164cm

体重:53kg

スリーサイズ:83/57/85

レベル:208

腕力:1330

器用:931

頑丈:1330

俊敏:723

魔力:627

知力:629

運:8

SP:896


装備:ハイグレード合金剣、ハイグレード合金製ラウンドシールド


ブーストスキル】剛力、俊足、鉄壁、城壁

パッシブスキル】身体強化Lv2、体術Lv2、剣の心得Lv4、盾術Lv2

アーツスキル】挑発


*****


 ハルも似たような感じか。

 皆『身体強化』や『体術』に、『剣の心得』を取得しているということは、向こうでも割とポピュラーなドロップ品だったりするんだろうか?

 最後はレンカだな。


*****


名前:小山 恋歌

年齢:18

身長:151cm

体重:39kg

スリーサイズ:77/54/79

レベル:208

腕力:1520

器用:1026

頑丈:628

俊敏:932

魔力:626

知力:626

運:8

SP:896


装備:第六世代型・深紅の拳


ブーストスキル】剛力、怪力、俊足

パッシブスキル】身体強化Lv1、体術Lv1、武芸者の心得Lv6

アーツスキル】衝撃、チャージアタック


*****


 ふむ。小っちゃいとは思っていたが、アヤネより5センチ高かったか。まあそれでも小っちゃいんだが。そして見るからにパワー特化型のステータスをしてるな。多分成長値もSPも、5ずつ『腕力』に割り振られてるだろ、これ。

 レベル96以降分の『SP』が温存されてるとはいえ、他のメンバーはバランスを重視しているのに、1人だけ特化に傾倒している様子が見てとれるな。これは馴染ませるのに苦労しそうだ……。


「さて、ステータスもスキルもよくわかったし、修行を始める前に全員に『魔力回復Lv1』のスキルを配って行くぞー」


 幸い、『黄金鳳蝶』を撃破し、倍化も加わった事で手元には12個ある。

 魔法が主であるイリーナとイズミには4つずつ。そして他のメンバーには1つずつ渡していった。


「お兄ちゃん、ありがとう! 大切に使わせてもらうね!」

「ありがたく頂戴致します、兄上」

「こんな貴重な物を……。お兄様、感謝致しますわ!」

「お兄様ありがとー☆」

「これがあれば、スキルが使いたい放題になるのー!?」

「使いたい放題ではないけど、レベル上昇で『魔力』の最大値が増加したから、継戦能力は格段に上昇したわね」

「それでは、午前中は各グループで修練開始しましょう。ご主人様と昨日の3人はこちらへ」


 そして各々の指示を仰ぎながらの修業が始まった。

 といっても、俺も修行をする側だから周りがどんな修行をするのかは知らないし、カスミ・ハル・ハヅキの3人も、確認する余裕はあまり無かった。なぜなら……。


「ご主人様、リゾート地での修行内容は覚えていますか」

「無限シャトルランか?」

「はい、その通りです」


 アイラが100メートルほど先の砂浜に、1本の短剣を投擲した。

 そこから少し先には、シザークラブの群れが生息しているな。……まさか。


「あの中を突っ切れと?」

「正解です。ゴールは対面のダンジョンの壁です。アレは破壊できませんから、往復する際はどのような手段でタッチしても構いません。また、道中大量のシザークラブに纏わりつかれるかと思いますが、無視してください。今回も、ナイフラインの超越可能距離は10メートルです」

「劣悪な足場の中での無限シャトルランか……」


 前回より往復する距離はあまり変わらないが、回避の動作も混ざるから勢いは付きにくいな。アイラが定めたラインを超える事はそうそうないんじゃないか?


「ただし、回避する際は高く跳躍する事を禁止します。また、ジグザグに移動する事も禁止します」

「え、じゃあどうやって。まさか突っ込んで吹き飛ばせなんて言わないよな?」

「いえ、高くなければいいのです。シザークラブを陸上競技のハードルに見立ててください。最初は手を使う事も許可します」

「攻撃してくるハードルか……」


 これは面倒そうだが、ダンジョンでの戦いはいつも平地で動き回る訳じゃないもんな。カスミ達のダンジョンではただの雑魚から大型のモンスターもいるって話だし、そんな相手と戦うときは真正面から戦うだけじゃなく、動き回って隙を見出す必要もあるだろう。

 そんな時、素早く的確に動けなければ攻撃のチャンスも失われるだろうし、逆にこちらの隙を晒すことになる。


「よし、やってやるか!」

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