レベルガチャ～ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件～【書籍第３巻 7/20～発売決定！】

ガチャ372回目：スキルチェックの時間

　まずは新しいスキルと、持ってるけど『鑑定』出来てないスキルからチェックしていくか。つっても、結構な数が未確認だが。まずは……取得して長いが不明な点の多い『鑑定偽装』からだな。

　名前：鑑定偽装

　品格：≪伝説≫レジェンダリー

　種別：ユニークスキル

　説明：鑑定結果を偽装し相手を騙すスキル。このスキルによって偽装された内容は、スキルのＬｖに関係なく『鑑定』及び『真鑑定』の効果を弾き、偽の結果を相手に掴ませる。スキルレベルが上昇すると、ステータスに加えスキルレベルと同数のスキルを偽装対象とし、存在しないものとすることが可能。また、『鑑定妨害ＬｖＭＡＸ』のスキル効果も自在に切り替え可能。

　うーん、めちゃくちゃ壊れてるし、モンスターが持つと厄介なスキルだな。これは世間に出回らせちゃダメなスキルだろう。

　『真鑑定』でも偽装効果を暴けないって事は、今の俺のスキル構成はやりようによってはサクヤ義母さんでも暴けないって事でもあるのか。ちょっと舐めてた。

　逆に、それだけ『真理の眼』は特別なスキルと言う事だろうな。

　次は、『レベルガチャ』でも見た事のない『気配偽装』か。

　名前：気配偽装

　品格：≪遺産≫レガシー

　種別：ユニークスキル

　説明：自分が放つ気配、自然と漏れ出る圧力などを偽装することが可能。スキルレベルが上昇すると、逆に弱く見せることも可能。

　これはそのままか。

　しかし、これら２つの偽装レベルがもっと高ければ、全ステータス１００程度の雑魚モンスターであると他者に思わせておいて、油断させて喰らいつくことも可能ということかもしれない。

　この先、いろんなモンスターが出てくるだろうし、そんな狡猾な初見殺しのようなモンスターも出てくるかもしれない。こういったスキルの組み合わせがあることは覚えておいたほうが良いだろうな。

　次は『頑丈』系統のブースト系スキルだな。順番的にも四次スキルかな。

　名前：難攻不落Ⅱ

　品格：≪固有≫ユニーク

　種別：パッシブスキル

　説明：効果時間３分００秒　再使用９分。効果中頑丈４．５倍

　効果時間や再使用時間、効果内容はどれも他の四次スキルと同等だな。これもフルブーストの一覧に加えておくか。んで次は……。

　名前：闇耐性

　品格：≪最高≫エピック

　種別：パッシブスキル

　説明：闇の力を用いた全ての攻撃に対する影響を（５ｘレベル値）％軽減する。

　これは『風耐性』とまるで同じだな。

　名前：悪鬼羅刹

　品格：≪遺産≫レガシー

　種別：パッシブスキル

　説明：怒りを原動力に攻撃能力と防御能力に大幅なボーナスが得られるスキル。怒りが途切れると意識を失う。

　これはまたなんというか、ピーキーな能力だな。似たような『蛮勇Ⅱ』も持ってたし、あのクマは本当に攻撃特化型だったんだな。人間は普通、ずっと怒ったままではいられないし、疲れるもんだ。だからどこかで素面に戻る必要がある訳で、その度に気絶してたら割に合わない。ていうか、メンタルがズタズタになるわ。

　あのクマは、一度クマと呼ばれたらずっと怒りっぱなしだったし、相性抜群だったんだろう。これは、研究所行きだな。

　名前：性豪

　品格：≪固有≫ユニーク

　種別：パッシブスキル

　説明：自身の性欲・精力をレベル値分肥大化させる。ＯＮ／ＯＦＦ可能。１度ＯＮにすると発散しきるまで効果は継続される。またレベルに応じて、生殖活動で損耗する体力の消費が緩和される。『精力増強』と共存可能。

　……これは、なんというか。『精力増強』の上位互換かと思いきや、まさかの共存とは。

　『圧縮』のレベルが上がったときに、上位スキルにならなかった事をひそかに喜んでいたというのに。皆からも熱いまなざしが注がれてるし、これは俺がなんと言おうと取得する羽目になるんだろうな……。

「……わかってるよ。取得すれば良いんでしょ」

「流石です、ご主人様」

「加減できなくても知らないからね」

「大きな戦いはしばらくないでしょうし、良いんじゃない？　たまには……」

「そ、そうですよ。たまには羽目を外しても……」

「えへへ」

「……」

　毎晩のアレは羽目を外してなかったのか……？　本当に？？

　んで次は、アイラが愛用してる存在を薄めるスキル達か。

　名前：隠形

　品格：≪固有≫ユニーク

　種別：アーツスキル

　説明：周囲に姿を溶け込ませ周囲からの肉眼での認知を外しやすくするスキル。また、スキル使用者の存在を知覚していない場合、無意識を操作し視線を外させる事も可能。複数の視線を浴び続けると効果が薄まる。迷彩服を着ていると効果アップ。

　無意識を操って視線を外させる能力か。そりゃすごい。逆にマップやら探知スキルやらで存在がある程度バレてる場合はその効果は発動しないのかな。ああ、あとアイラに出会った時は『鷹の目』で見破ったりも出来たな。肉眼以外の視線に弱いって事になるんだろうか。

「そのような機能があった事は存じませんでした。私も無意識に使っていた可能性はありますが」

「なるほどね」

　名前：気配断絶

　品格：≪固有≫ユニーク

　種別：アーツスキル

　説明：自身が無意識に放つ気配、及び存在感を薄め、周囲に溶け込むスキル。動いていなければ９０＋（スキルレベル）％の気配を断ち、動いた場合は５０＋（５×スキルレベル）％の気配を断つ。また、一部の探知技能と感知技能を防ぐ。

　これは完全に『気配遮断』の上位互換だな。これさえ極めてしまえばほぼ完ぺきだろう。ただ、姿が見えなくなるわけでは無いから、『隠形』とセットで使わないとただただ存在感が薄いだけになるだろうけど。

　名前：認識阻害

　品格：≪遺産≫レガシー

　種別：アーツスキル

　説明：外部の力から自身を隔絶し、気配を辿らせないようにするスキル。感知系スキルには効果は発揮されない。

　この外部の力ってのは、感知系スキルとは別枠って意味なんだろう。

　つまりはマップとか、そういう類の事を指すのかな？　ダンジョン側もマップへの対抗するスキルを用意している事はわかったが、こちらがそれを使う事で、一体何の役に立つというんだ……？

　名前：ウェポンブレイクⅡ

　品格：≪遺産≫レガシー

　種別：アーツスキル

　説明：攻撃時、武器レベル１５以下の武器を２０％の確率で破壊し、武器レベル２５以下の武器を５％の確率で破壊する。

　名前：アーマーブレイクⅡ

　品格：≪遺産≫レガシー

　種別：アーツスキル

　説明：攻撃時、防具レベル１５以下の防具を２０％の確率で破壊し、防具レベル２５以下の防具を５％の確率で破壊する。

　ブレイク系はどちらも対象レベルが５ずつ引き上げされてるな。幸い、俺の武具のレベルはほとんどがレベル３０以上だからまだ心配はいらないけど、このままのペースで効果が上昇して行った場合、Ⅳが出て来たら壊れる可能性があるってことだよな？

　『ダンジョンボス』でⅡしかないのなら焦る必要はないかもしれないが、これも早急になんとかしたいところだな……。

　んで最後に、前回見た時何の情報も得られなかった『神通力』は……。

　名前：神通力Ⅱ

　品格：≪伝説≫レジェンダリー

　種別：アーツスキル

　説明：神の力を宿したスキル？？？

　『真鑑定』のレベルが上がった事で説明文の一部が解明された感じだろうか。正直もうちょっと具体的な情報が欲しいが、使用する事すら出来てない状態だしな。今はこれで満足しておくか。

　新スキルの確認だけで結構な時間を使ったな。

　やっぱり雑魚モンスターからして未知のスキルを持っていて、その上『ダンジョンボス』まで１日で倒してしまったから、そうなるのも仕方がないのかもな。

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