ガチャ319回目:次の変異種

 その後、野生のウォーターゴーレムがうちの子達によって倒される様子をのんびりと眺め、その結果現れたレアモンスターは、やはり新種のモンスターだった。


*****

名前:ウォーターストームゴーレム(変異種)

レベル:60

腕力:750

器用:400

頑丈:1100

俊敏:300

魔力:1000

知力:100

運:なし


マジックスキル】水流操作Lv2、風塵操作Lv2、風の鎧、魔力回復Lv2

スペシャルスキル】無形流転


装備:なし

ドロップ:ゴーレムコアⅢ

魔石:大

*****


 強さとしては『マッドロックゴーレム』と大差無さそうだったので、もう1度アキとマキの2人に任せてみる事にした。

 新スキルの『風の鎧』はその名の通りの性能をしており、物理と魔法両方の威力と勢いを軽減する力があるらしい。その上、奴の身体は全身が水で出来ていて、物理的な破壊はあまり有効ではなかった。そのため泥の対処と同じように、遠くに散らすくらいしか有効な手段が無く、攻撃手も2人だけなので苦戦を強いられていた。

 だけど結局、ゴーレムである以上コアが弱点なところは変わりなく、コアに攻撃を集中させれば難なく撃破することが出来たのだった。


「アキ、マキ、お疲れ! ……あっ」


 ただ動画撮影の為とは言え、長期戦かつ2人だけという環境での戦いを強いられた結果、戦闘終了後の2人は濡れ鼠のようになってしまっていた。その上、戦いの直後という事もあってか2人とも良い感じに汗を流しているし、呼吸も荒い。なんというかとても艶めかしい姿になっていた。

 ……うん、この部分は要編集だな。


 と、そんな事を考えつつも彼女達を労い、周囲を見渡す。

 モンスターがいない今なら、比較的安全にガチャを回せるだろう。


「エンキー」

『ゴ?』

「あー……いや」


 エンキにはいつものようにドーム形態になってもらおうかと思ったが……。よく考えれば、見られたくない相手はカスミだけなんだよな。だったら、そんな大掛かりな事はしなくても良いかもしれない。


「カスミ、今からちょっと内緒事をするから、目を瞑って耳を塞いでくれ」

「うん、わかった」

「アイラ。念のため頼む」

「畏まりました」

「むぎゅっ!?」


 アイラは自身の胸にカスミの顔を押し付け、ぎゅっと抱きしめる。突然の出来事にカスミは慌てるが、アイラは微動だにしない。俺としては耳に手を重ねるようにお願いしたつもりだったんだが……。

 まあでも、あんな状態になったら意識がアイラの胸に集中して、周りがどうだとか全くわからなくなりそうだ。


 俺はガチャの筐体を呼び出し10回ガチャを押した。


『ジャララララ!』


 結果は黒1、白2、緑4、紫3だった。


『SSR 魔力上昇+180、知力上昇+180』

『SSR スキル:魔力譲渡Ⅱ』

『SSR スキル:跳躍Lv1』

『UR 器用上昇+400』

『UR 頑丈上昇+280、俊敏上昇+280』

『UR スキル:壁走りLv1』

『UR スキル:空間魔法Lv1』

『SUR ステータス6種上昇+250』

『SUR スキル:外典魔法Lv1』

『BR スキル:全感知』


 「無料ガチャ」では赤5。


『SR 腕力上昇+100』

『SR 器用上昇+100』x2

『SR 頑丈上昇+100』

『SR 俊敏上昇+100』


*****


名前:天地 翔太

年齢:21

レベル:4

腕力:24138(+12062)(+12069)

器用:24346(+12166)(+12173)

頑丈:23814(+11900)(+11907)

俊敏:24114(+12050)(+12057)

魔力:23902(+11946)(+11951)

知力:23844(+11917)(+11922)

運:11644


ユニークスキル】レベルガチャⅡ、真鑑定Lv4、鑑定偽装Lv5、自動マッピングⅣ(2/3)、自動マッピングβ、鷹の目Ⅱ、魔石操作Ⅱ、弱体化Ⅱ、スキル圧縮Ⅱ、充電(2/3)

ブーストスキル】金剛外装Ⅲ、剛力Ⅴ、怪力Ⅴ、阿修羅Ⅳ、怪力乱神Ⅱ、金剛力Ⅱ、俊足Ⅴ、迅速Ⅴ、瞬迅Ⅲ、鉄壁Ⅴ、城壁Ⅴ、金剛体Ⅳ、金剛壁Ⅱ、力溜めⅡ

パッシブスキル】身体超強化LvMAX、★硬化、風耐性Lv1、水耐性Lv9、物理耐性Ⅴ、魔法耐性、貫通耐性Lv5、知覚強化Ⅱ、思考加速、並列処理Ⅱ、二刀流Ⅲ、体術LvMAX、格闘術LvMAX、剣聖Lv3、盾術Lv2、槍術Lv8、弓術Lv5、狩人の極意Lv4、暗殺の極意Lv3、姿勢制御Lv3、空間把握Lv3、曲芸Lv2、水泳LvMAX、精力増強LvMAX、恐怖耐性Lv2

PBパッシブブーストスキル】統率Ⅲ、破壊の叡智Ⅲ、魔導の叡智、万象の刻印

アーツスキル】予知Ⅲ、克己、看破、★全感知(1/3)、★跳躍Lv5、暗視Ⅳ、衝撃Ⅳ、鎧通しⅡ、急所突き、ウェポンブレイク、アーマーブレイク、重ね撃ちLv2、縮地Ⅱ、忍び足、★壁走りLv1、チャージアタックⅢ、ウォークライⅡ、追跡者Ⅴ、騎乗Ⅱ、神通力、弱点看破、魔鉄加工術、魔石加工術、魔工彫金師

マジックスキル】狭間の理、視界共有Ⅱ、念動力Lv1、★飛剣術Lv1、元素魔法Lv4、★外典魔法Lv3、★空間魔法Lv4、泡魔法Lv1、水流操作Lv8、砂塵操作Lv5、風塵操作Lv2、回復魔法Lv1、極光魔法Lv4、宵闇魔法Lv2、混沌魔法Lv2、聖魔法Lv1、時空魔法Lv1、魔力超回復Lv7、★魔力譲渡Ⅱ(1/3)

スペシャルスキル】魔導の御手(2/3)、恐慌の魔眼、王の威圧Ⅳ、決闘Ⅲ、ダブルLv2


武技スキル:無刃剣[双連・無刃剣]、紅蓮剣[飛剣・鳳凰]、紫電の矢[雷鳴の矢]


称号:ゴブリンキラー、神殺し

トロフィー:なし

管理者の鍵:525(1)、525(2)、525(3)、525(4)、810(1)、810(2(1/2))、777、1086


*****


 『壁走り』……? また妙なスキルが出たな。

 そういえば誰かが『UR』は前人未踏のスキルって例え話を出してたっけ。確かに、壁を走れる人間は忍者くらいのもので、普通の人間には無理かもしれないが……。正直、今のステータスを使えばやってやれないことはない気がするんだよな。

 まあでも、スキルでわざわざ出てくるという事は、力技ではなく何かしらの技術が必要なんだろう。外に出た時にでも使ってみよっと。


「終わったぞー」

「……ぷはっ! 死ぬかと思った」

「悪いな」


 『レベルガチャ』の筐体もカプセルも、存在を知っていなくちゃ認識する事は出来ない。とはいえ、カスミの洞察力は昔から鋭かったからな。目の前で不自然に俺のレベルが下がったり、ステータスが増減するのを繰り返せば、何かあると思うのが自然だろう。

 俺もまだカスミを巻き込む覚悟はできてないし、大変だと思うがガチャの度にこうさせてもらうとしよう。


「……おっと、丁度次の獲物が出てきたな」


 そんな事をしていると、煙が膨張し、中から新手が現れた。


『ゴポポポポ……』


*****

名前:ジャイアントストームゴーレム(変異種)

レベル:135

腕力:1500

器用:600

頑丈:1800

俊敏:400

魔力:9999

知力:200

運:なし


ブーストスキル】剛力Ⅳ、怪力Ⅳ、阿修羅Ⅱ、鉄壁Ⅴ、城壁Ⅴ

マジックスキル】水流操作Lv5、風塵操作Lv5、風の鎧Ⅱ、魔力回復Lv5

スペシャルスキル】無形流転Ⅱ


装備:なし

ドロップ:ゴーレムコアⅤ

魔石:極大

*****


 ステータスは……やはり『ジャイアントマッドゴーレム』と同等か。スキルも似たようなものだし、本当に亜種という設定なんだろう。スキル構成はさっきのと同じで水と風のハイブリッドだけど、身体は水で作られているのは変わらず、か。

 そんじゃ、今度は俺とエンリルで腕試しするとしますかね!

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