ガチャ297回目:精算と連絡
「す、すぐに連絡してきます!」
「弟君、ちゃんと休んでおくのよ!」
そう言って義姉さん達は別荘の方へと走って行った。
少し前まではあの2人に『コアホルダー』であることを伝える気はまるで無かったけど、ここ数日一緒に過ごしたことである程度信頼できると判断出来ていた。だから後悔はしてないし、サクヤお義母さんに話が伝わるのも別にいいかなと思っている。
どうせあの人の事だし、俺がもう『アンラッキーホール』の『コアホルダー』であることには察しがついてるだろうしね。
「……あー、問題なかったよね?」
「わたくしは旦那様の判断に従いますわ」
アヤネは少し前までは義姉達との仲は良くなかったはずなんだけど、ここで出会って仲直りして以降は特に問題なく、それなりに仲良くやれてる感じがする。俺の前でだけとか、俺に気を使ってとか、そんな素振りもなくだ。まあ、アキやマキのように超絶仲の良い姉妹なんて関係にはなってないけど、ギスギスしてないのなら良いのかな。
とりあえずアヤネを撫でておくことにした。
「えへへ」
「まあ良いんじゃない? あの2人は今のところ協力的だし、サクヤさんには大きな恩が売れるもの」
「恩?」
「だってそうでしょ。ここはサクヤさんの所有する別荘地で、すぐ目の前にダンジョンが出現。それを『コアホルダー』になることで完全に無害化させられるんだから。あとはそのダンジョンを資源にするなり封鎖するなりはサクヤさんとショウタ君次第ってわけね」
「なるほど……」
ダンジョンを資源に、か。
確かに魔石や取れる素材次第では、宝条院家の財政が潤うのか。ただまあ、ダンジョンが海底の奥底にある場合、潜るのが超絶面倒なわけだが。『泡魔法』も、何だかんだで動画公開以降『ハートダンジョン』や他のダンジョンにある砂浜付近のレアモンスターから、ちょこちょこ産出されてるみたいだけど、需要と供給がまるで釣り合ってない。
その分、めちゃくちゃ高額で取引されてるから、狙ってる冒険者も沢山いるっぽいけど。
海底ダンジョンが出現したことで、その需要はさらに高まるだろうなぁ。
「ではご主人様、ダンジョンに乗り込む前にアイテムの精算をしてしまいましょう。ガチャも回さなければなりませんし」
「ああ、そうだね。じゃあ家、お願いしようかな」
「畏まりました」
アイラが巾着袋から家を取り出し、エンキが地面を均している間、俺達は身体に纏わりついた砂を落とす事にした。まず微妙に湿気てたり濡れてたりするところはセレンが水気を吸い取り、乾いた砂をエンリルが払い落してくれる。
「皆ご苦労様」
『ゴゴ』
『ポポ』
『~~』
早速家に入り、居間に集まるとアイラがスキルを並べてくれる。
「さすがにドロップしたゲソは大きすぎるので、ここでは自重しておきます」
「そう言えば、セレンが持ち上げてくれた時ちらっと見えたけど、めちゃくちゃデカかったもんねー」
「味は大味なんでしょうか?」
「食べてみればわかるんじゃない?」
『プルル!』
『~~?』
『ポポ!』
「ふふ、皆興味津々ですわね」
「まあ俺も気になってはいるけど……とりあえずスキルだな」
まずは『マーマン』からのドロップが以下。
『剛力』45個。
『怪力』45個。
『槍術Lv1』5個。
『水泳Lv2』40個。
『水流操作Lv1』5個。
『槍術Lv1』40個、『水泳Lv2』5個、『水流操作Lv1』40個はセレンにあげたけど、まだまだ全然あるな。
次に『クラーケン』からのドロップが以下。
『剛力Ⅳ』2個。
『怪力Ⅳ』2個。
『阿修羅Ⅲ』2個。
『怪力乱神』2個。
『鉄壁Ⅳ』2個。
『城壁Ⅳ』2個。
『金剛体Ⅲ』2個。
『身体超強化Lv1』2個。
『水耐性Lv2』2個。
『貫通耐性Lv1』2個。
『物理耐性Ⅲ』2個。
『自動回復Ⅲ』2個。
『再生Lv2』2個。
『体術Lv5』2個。
『格闘術Lv4』2個。
『鞭術LvMAX』2個。
『破壊の叡智Ⅱ』2個。
『水の聖印』2個。
『気配感知』2個。
『危険感知』2個。
『粘液生成』2個。
『暗視Ⅲ』2個。
『衝撃Ⅲ』2個。
『反響定位』2個。
『濁流操作Lv2』2個。
『水魔法Lv3』2個。
『海魔法Lv2』2個。
『宵闇魔法Lv2』2個。
『混沌魔法Lv2』2個。
『魔力回復Lv2』2個。
最後に『グランドクラーケン』からのドロップが以下。
『剛力Ⅴ』1個。
『怪力Ⅴ』1個。
『阿修羅Ⅳ』1個。
『怪力乱神Ⅱ』1個。
『鉄壁Ⅴ』1個。
『城壁Ⅴ』1個。
『金剛体Ⅳ』1個。
『身体超強化Lv2』1個。
『水耐性Lv5』1個。
『貫通耐性Lv3』1個。
『物理耐性Ⅳ』1個。
『自動回復Ⅳ』1個。
『再生Lv3』1個。
『体術Lv8』1個。
『格闘術Lv6』1個。
『弁天術Lv2』1個。
『破壊の叡智Ⅲ』1個。
『水の聖印Ⅲ』1個。
『気配感知Ⅱ』1個。
『危険感知Ⅱ』1個。
『粘液生成Ⅲ』1個。
『暗視Ⅳ』1個。
『衝撃Ⅳ』1個。
『解体Ⅲ』1個。
『反響定位Ⅱ』1個。
『濁流操作Lv5』1個。
『水魔法Lv7』2個。
『海魔法Lv4』1個。
『宵闇魔法Lv4』1個。
『混沌魔法Lv4』1個。
『魔力超回復Lv2』1個。
『恐慌の魔眼』1個。
『巨人の腕』1個。
「倒したのは3種類だけだってのに、多いなぁ……。そういや、魚やサメの方はスキルなかったんだな」
「そのようですね。私の記憶ではサメの方はスキルを持っていたように思うのですが、ダンジョンによって違いがありますからね」
「そういえばサメを直接倒してたのは遠距離部隊と、イリスだったか。アキ達でドロップが無いのはまあ仕方ないけど……」
『プルプル』
俺達の言葉に反応するように、アヤネの腕の中でイリスが震えた。
『ゴゴ?』
『ポポポ?』
『プルルル!』
『ポ? ポポー』
『ゴゴゴー』
「あー……、なるほど。どうやらサメの方はスキルをドロップしたそうだが、踊り食いしてた時に勢い余って一緒に取り込んじゃってたらしい」
「あら、そうなんですのね」
「それなら仕方ありませんね」
*****
名前:イリス
存在位格:『
コア:極大魔石
レベル:200
腕力:2200
器用:2200
頑丈:2200
俊敏:2200
魔力:2200
知力:2200
運:なし
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【
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【
*****
「『水泳』と『悪食』ってスキルがレベルMAXだな。あれ? ってことはイリス、もしかして泳げた?」
『プルル……』
所在無げにイリスが震えた。
もう少し早くに分かっていれば、戦闘方法も変わっていたかもしれないが……。まあ良いか。大きな問題もなく倒せたんだしな。しかし、イリスとは未だに意志疎通がまともにとれないのは問題だよな。肝心のご飯である『魔力』も……。
あれ? そういえばさっき『魔石操作』のレベルがあがったんだったか。なら、ちょっと試してみるか。
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